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不正車検

こんばんわ! ハッコーカーズでございます(^^♪

今回は巷を賑やかしてる「不正車検」について

私の個人的な感想を述べてみたいなと思います。

車検場での車検


私も自動車の修理をしている関係で偶にはお客さんの

愛車の車検を依頼されるのですがこちらは「民間車検場」では

ないので国の車検場へ車を持ち込む訳なんですが・・・

ここの検査官(役人)がなかなかに厳しいんです。

「保安基準」というものがあり、それに適合しないと

車検には「絶対」に合格しないしさせないという仕様。

簡単にいうとあまり一般の方々が気にされないような

「ブレーキ球やスモールランプ等」の各ランプの玉切れは

勿論のこと、ヘッドライトの光軸や排気ガスの濃度とか

タイヤの幅のはみ出し具合etc とかなり細かくアラ探しされます。

しかも目視で調べる箇所はすべて検査官(役人)の采配一つで

車検の合否が決まってしまいます。

しかも検査官(役人)は法の下にあくまで「公平?」に

ジャッジしてきますので杓子定規で融通もあまり効きません。

それでも私のような弱小の業者はその関門を突破せねばならず

結果的にきちんと点検して整備して調整しては毎回車検に挑む訳です。

民間車検場での車検


それとは対照的に

「民間車検」というのは自分のところで車検を受けることが出来、

しかも車検の合否も自社の検査員がジャッジして判断します。

要するに巷で問題になっている「不正車検」はこの部分で

本当は「保安基準」に満たない状態なのに

実際には必要な部分が調整されていないのに合格させたり

規定の数値が限界を超えていても合格させたりと要するに

「国の車検場」では絶対に合格しないであろう車の車検を

「合格」させることが可能なわけですよ。

私からしたらとても羨ましい。何も調整や整備をせずに

どんな車も車検に合格させることが出来るかもしれない(笑)

でも、これは完全に違法でバレると「指定(民検)の取り消し」や

「検査員の解任」という重い罰則が待っており正に死活問題。

それでもやるんですよ 大昔から( 一一)

前回、ディーラーや民検工場で車検を受けた車をこちらで

初めて点検した時、ヘッドライトの光軸一つとっても

全く違う方向を照らしてたり酷いのになるとヘッドライトの

光軸調整するところがバカになって絶対に調整不可能。

そんなのを発見する度に

「絶対調整されてないよな」とよく思いました。

こんな状態でも車検に合格するのですからどれだけ甘いかわかるでしょ。

これからも無くなることのない不正車検


今現在、巷で騒がれている氷山の一角である「不正車検

一番割を食うのは「利益第一主義」でメカのことはほとんど分からない

経営陣に自社の受け入れキャパを超えた車検台数を朝から晩までフル稼働

させられて低賃金で酷使されている整備士たち。

そして

こんなアホな経営陣に少々のことは目を瞑って車検を合格させろと言われて

嫌々でも従っている検査員。バレたらリスク高すぎでしょうに。

何か重大な問題が発生した時にこういう輩は真っ先に下っ端のせいにして

トカゲの尻尾切りをやりだすのは目に見えている。

そんな業界の悪しき慣習のせいで現在は空前の整備士不足らしい。

あたりまえやろ!(`´)

本当にクルマが好きで整備士なった人たちを自分たちの都合のいいように

散々安い賃金でこき使い、最終的には使い捨てしてきたこの業界。

こんな夢も希望もない自動車整備士に誰がなりたいと思う?

仕舞いには「整備士不足を補う為、外国人の整備士を育成する」だとぅ。

未だこの先も安い賃金で使おうという魂胆が丸見えだわ。

ほんと終わってるなこの業界!(`´)


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