直して使う

モンブランの万年筆を、親戚の大学入学祝いに買いに行った。
でも、その価格には驚愕した。エントリーモデルでさえ5万円を超える高い値段だった。

5年ぐらい前に自分へマイスターシュテックを買った時、妻にモーツァルトの贈り物をしたときは、それほど高くなかった。
忘れてしまったが、その時の購入価格と比べると、2倍も上がってしまったみたいなイメージだ。

円安と資源高のせいで、舶来品は従来よりも高い価格に上昇していく。
これまでが安かったのだろう。今まで手が届いていた高級ブランド品も、庶民にとって手の届かない価格になってしまっている。

今持っているものを大切に使おう。腕時計のメンテナンス、文具のインク交換、スーツケースの車輪交換、衣服の染め直し、革靴のソール交換など、古い物を手入れして使う楽しみを最近知ってきた。

今は、大抵の修理業者をネットで見つけることができる。中には悪徳業者もいるかもしれないけど、幸いにも私にはまだ失敗したことはない。

40代以下の人たちは、多くの物は「買いなおすほうが安い」という経験をしていると思う。でも、時代は変わってしまった。

新しい物が高価だという社会になっていく。
大量消費社会の時代に育った者として、ちょっと残念だけど、これが当たり前の社会なのだと思う。

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