自分の勉強も兼ねて、二宮翁夜話についての不定期投稿。ニワカのやることなので、読み間違いなどありましたら、ご指摘いただけると助かります。
・最初に
少し前にNHKの「偉人の年収」という番組で、二宮尊徳の財産に言及していました。晩年の資産は、現在の価値に換算して、5億円にもなったとか。
・抄訳
・感想
尊徳にとって、単に貯めるだけの倹約や蓄財には意味がなく、その金で何を為すかが重要だったと言えます。
尊徳は、節約して貯めた金をあちこちの開発や復興のために貸し出していました。開発に成功すれば、金が戻ってくる。戻ってきて増えた金をまた開発に貸し出す。
最初に書いた5億円も、実際には手元には無かったようです。
あとの四十二節で
「元金の増加するを徳とせず、貸付高の増加するを徳とするなり」
と言っていますが、増えた分だけ貸し出しを増やしていたわけです。
名目としては5億円でも、大半は復興のために貸し出されている最中。
自分の財産と言うよりも、社会の財産ですね。
こんなところまでは難しいとしても、せめて無駄遣いを減らし、使い所を考えるところだけでも真似したいものです。
・原文
八起堂治療院ホームページ