見出し画像

ザファにはまってハーフマラソンに出たはなし

2023年2月10日、THE FIRST SLAM DUNK初見。
それからまんまとハマって10回以上観に行った。
ザファがきっかけで、その次の年ハーフマラソンに出るまでのことを書いておきたいので、ぼちぼち書いていきます。
(先日円盤も届きました。家で観られるなんて最高だね)


バスケ自体はミニバス少しやったことはあるものの、団体競技向いてなくて、ド下手くそだった。
ただ姉がずっとバスケしてたこともあってバスケは身近だったし、小学生の時に回し読みしたり、アニメ見たり、高校生の時に友達がハマって一緒に読んだりして、30年間で何度もスラダンに触れることがあったと思う。

最近になって映画が公開されたことは知ってたけど、当時の感想とか気持ちが邪魔をして、なんとなく観に行くのが怖くて、気づいたらもう2ヶ月も経ってた。時の流れ早すぎ。
観に行ってないってことを友達(高校の時にスラダンにハマっていた子)に伝えたら、想像より力強い勧められ方をされ、「やっぱ観なきゃもったいなくない!?」っていうモードになって、その2日後に観に行った。

圧倒された。
隣に座っている人に、自分の心臓の音が聞こえるんじゃないかって心配したのはじめて。
結末知ってるのに、劇場のみんな試合を固唾を飲んで見守ってたよね?謎の一体感があった。

映画の感想はわたしよりも遥かに繊細で美しい文章がいっぱいあるから、そっちを読んで欲しい。
上映中は色々考えたり、あとであれ友達に話そう〜とか思うのに、終わった瞬間「よかった!最高!」で埋め尽くされて忘れちゃうのよね。
すごく良かったという気持ちと同時に、

強くなりたい

そう思った。
HiGH&LOW観たときもそうだった。劇場のトイレで手を洗いながら「強くなりたい…」ってジャンプの主人公みたいに呟いてた。すーぐ影響される。
さすがにハイローのときは拳で語ろうぜとかなかったし、喧嘩したこともなかったけど。

ただ問題が一つ。わたし、団体競技が本っ当〜〜〜〜に下手くそなのである。チームプレー向いてない。自分がミスした時に迷惑かけるのが嫌でしんどいからやりたくない。ちょっとだけ齧ったミニバスの時の苦すぎる記憶を思い出していまでも発狂しちゃう。もう勘弁して欲しい。
バスケするのは無理。ただ強くはなりたい。
考えた結果、じゃあ走ればいいやんって結論に至った。今思えばなんで???やけど当時の私は本気だった。バカで本気。

ランニングシューズもあるし(10年前購入したやつ)走ってスタミナつけて、筋力もついて、身体的にも精神的にも強くなれそう!湘北・山王のみんなにちょっとでも近づけるんじゃない〜?っていうやんわりした気持ちだけで走り始めた。
これが2023年3月頭。

走り始め

走り始めた時の自分は最悪だった。
肺活量しょぼいし、筋力もないし、運動なんて水泳と卓球しかまともにしたことなかった。それも10年以上前。
多分キロ8分ペースやっただろうに3kmくらいで息が上がって仕方なかった。

もう汗なのか鼻水なのか涙なのかわからんくらいズベズベの顔で家に帰って、真冬の床に倒れ込んで、天井見ながら呼吸と気持ち悪さが落ち着くまでじっとしてた。
走るってこんなキツいんか。
そりゃスポーツ全国区の男子高校生と同じようにはいかんと思ってたけど、もっといけると思ってた。こんなしょぼいんかワレ。めげそう。

いやでも三井寿なら絶対ここで諦めない。

でも…誰にも走ること言ってないし、いま辞めても恥ずかしくない。

三井寿はここで諦めないよ!!

もうね、自分と自分の心の中の三井寿との葛藤。
まあ初心者やしいきなり走ったからキツかったんかもな…とかなんとか自分を誤魔化して走り続けた。三井寿も諦めないし。
一回の距離は短くてもいいから、走ることに慣れようと思ってほぼ毎日走った。走る速さもその日次第だったけど、少しずつ速く走れるようになってるのが気持ちよかった。


3月はトータル100km走った。
この時はまだ来年の3月にマラソンに出るとかは全く考えてなかった。