見出し画像

過食嘔吐が最大の娯楽

 毎日何かが満たされていないのか、家にひきこもって過食嘔吐をする。私はいつこの負のスパイラルから抜け出せるのだろう。過食嘔吐を始めた高校二年生の時から変わっていないのかと思うと情けない気持ちになることがある。

 私はかなりの倹約家なので、洋服やコスメ、日用品などに対して自分の稼いだお金を使うことはほとんど無い。何か買うとしても、クーポン、ギフト券、ポイントなどを駆使している。移動手段はなるべく徒歩を使い交通費を最大限に削減するように努めている。しかし、過食嘔吐用の食材を大量に購入することは辞められない。歯列矯正の分割払いで毎月10万円近くの出費があるにも関わらず、食費は相変わらずかかって仕方がない。この歯列矯正を始めた主な要因も過食嘔吐だ。過食嘔吐の繰り返しで歯が溶け、歯並びが悪くなった。それだけではない。唾液腺が腫れ、フェイスラインがぼやけた。美しくなりたいのにどんどん醜くなっていく自分に耐えられない。過食嘔吐を始めた高校二年生の同時期に、美容整形にも興味を持ち、大学生になってから何度か美容整形をした。長くなるので高校の時の話や美容整形の話はまた今度にしようと思う。

 辞められるものなら辞めた方が良いとも思うが、過食嘔吐は今の自分にとっての最大の娯楽になっている。正確に言うと過食が娯楽であり太りたくないから嘔吐もしている。偶然にも同じ大学の同じ学部、同じクラス内で同じ境遇の人と知り合った時に、「理性で(過食嘔吐を)止めることができたら苦労しませんよね」と彼女が言っていたのを思い出した。大学4年ともなると授業がほとんどなく、彼女とは先月以来会っていない。元気にしているかな。

※この文章は2021/06/21にALISに投稿したものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?