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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『7 Days to End with You』エンディングの考察らしき物

※注意
エンディングに関する致命的なネタバレを含みますので、
『7 Days to End with You』を未プレーの方、および現在判明しているエンディングを網羅していない方の閲覧を禁じます。

※注意②
ほぼすべて独自解釈ですので、「おかしな解釈が許せん」「自分の解釈を自分だけで大事にしたい」方は見ない方が良いと思います。



↓ネタバレ回避マージン↓

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↑ネタバレ回避マージンここまで↑



ゲーム『7 Days to End with You』の(記事公開時点での)最終エンディングについての考察を記載します。
具体的には、最終エンディングを迎えた際の『END』の後に表示される画面はどんな状況で、本を読んでいるのは誰で、左から名前の書かれた紙を差し出してきたのは誰なのか?についてです。

画像1
このシーンですね
一人称視点で本を読んでいると、架空言語で「THEO?」というメモが左から差し出されます



まず、最終エンディングの条件は以下の通りです。
①2階の隠し部屋を発見し、真相を明らかにしておく
②最終日の会話で「死」「理解する」「罪」を選択する
③選択肢に対し「すべてを終わらせる」を選択する
④最後に言葉を求められた時に「(彼女の名前)」を選択する

また、前提として(ご存じと思いますが)以下の情報を共有しておきます。

・主人公の名前はBOYLE
・ヒロインの名前はTHEO
・THEOは戦死したBOYLEを錬金術で何度も蘇生していた
・THEOは錬金術を行うたび、大勢の人間を殺害するという罪を犯していた
・真相を知ったBOYLEは自分の死と共にTHEOを殺害し、すべてを終わらせた
・最期に言葉を求められたBOYLEがTHEOの名前を呼び掛けた場合のみ、前述のシーンが挿入される
・前述のシーンで読んでいる本には、錬金術について書かれている(英語版Wikipediaの『Alchemy』の記事の一部だそうです)

以上を踏まえ、『END』の後に表示される画面はどんな状況で、本を読んでいるのは誰で、左からTHEOの名前の書かれた紙を差し出してきたのは誰なのか?について気になりすぎて夜も眠れなかったので、色々と考えた結果を書き殴らせて頂きます。独自解釈99%です。レッツビギンでございます。





①THEOとBOYLEの過去の様子だよ説
 ・本を読んでる人:THEO
 ・紙を差し出してきた人:BOYLE


生前のBOYLEとTHEOの、かつての何気ない日常の様子という解釈。錬金術について学ぶTHEOにBOYLEが「THEO?」と名前で語りかけている状況。

『そもそも何故最期に選択する単語が「THEO」でなくてはならないのか?』『何故THEOは最期に自分の名前を呼んでほしかったのか?「愛」じゃダメだったのか?』という疑問から辿り着きました。

あくまで想像ですが、『THEOはBOYLEから自分の名前を呼んでもらうこと自体に特別な感情を抱いていた』のではないでしょうか。
何気ない日常を噛みしめていたTHEO。その中でもBOYLEとの一番の幸せな記憶は、本を読んでいる時にBOYLEが自分の名前を呼んでちょっかいをかけてくれた、何気ない思い出だったのかもしれません。

一番最初に辿り着いた考察です。「この作品、THEOはBOYLEが記憶喪失なのをいいことに勝手に恋人扱いしてるのでは?」という解釈があるそうですが、この考察を右手に真っ向からカウンターします。生前から恋人だったんだい





②来世のTHEOとBOYLEだよ説
 ・本を読んでる人:来世のTHEO
 ・紙を差し出してきた人:来世のBOYLE

来世で生まれ変わったBOYLEは、同じく生まれ変わったかもしれないTHEOを探している。前世での記憶を手掛かりに、錬金術を学んでいる人に「(あなたは)THEO?」と問いかけている、という解釈。

攻略wikiのコメント欄に書かれていた解釈です。正直個人的にかなり好きです。このエンドを迎えてしまった以上2人の死は避けられないわけですが、生まれ変わって出会えたんだ!THEOのまた会いたいって願いも叶ったんだ!よかったね!私はハッピーエンドの方が好きよ

ただ、本編での描写を考えると少々無理がある説かなと思います。THEOが何度も何度も殺人に手を染めて必死にBOYLEを蘇生し続けたのに、結局7日で死んじゃうわ身体はボロボロだわ言葉は忘れるわ記憶は消えるわで上手くいかなかったわけですから。単に生まれ変わっただけで記憶を引き継げてしまっては罪を散々重ねてきたTHEOの立場がありません。

それでも!愛は時に限界を超える。英語で本を読んでる前世の恋人に対して前世の言語で語り掛けるなんて最強じゃありませんか?(語彙力の欠如)





③もしTHEOとBOYLEの立場が逆だったら?だよ説
 ・本を読んでる人:別の世界線のBOYLE
 ・紙を差し出してきた人:誰か知らない人

本編とは逆に『もし生きているのがBOYLEでTHEOが故人だったら、BOYLEはどうしていたのか?』を描写しているという解釈。その答えはもちろん『BOYLEも錬金術でTHEOを蘇生する』です。

失った恋人を何とか取り戻したいと願い、錬金術を学ぶBOYLE。そこへ現れた誰か(誰やねん)が「THEO(を蘇らせるつもり)?」と冗談半分に投げかけます。
BOYLEは答えました。「その通りだよ馬鹿野郎」
やっぱり愛し合う者どうし、同じ状況になれば同じことを考えるんだねぇ





④本を読んでるのってもしかして俺らじゃないの説
 ・本を読んでる人:プレイヤー自身
 ・紙を差し出してきた人:誰か知らない人

「『7 Days to End with You』ってゲームをプレーした後、俺ってば錬金術を勉強したくなっちゃったんだ……。人を蘇らせたくってさ……。」

実際そうではありませんか?

最終エンディングを迎えるためには「すべてを終わらせる」を選ぶ必要があるわけですが、『選んだ瞬間に主人公がいきなりヒロインを殺害しはじめる』という展開をその場で予測できた人は多くないと思います。

プレイヤーとして『まずは言葉で説得を試みる』あるいは『何かワンシーン挟まる』と考えるのが自然であり、いきなり見せつけられる光景に初見では度肝を抜かれたはずです。私がそうでした。
そしてエンディングを迎えた後、名状しがたい罪悪感に苛まれたはずです。私がそうでした。

意図せずヒロインを手にかけてしまったプレイヤーは罪悪感からヒロインの為に何かできることを模索します。そして誰かから「THEO(を蘇らせたいの)?」と語り掛けられるのです。
結局プレイヤーは錬金術かどうかはともかくとして、ヒロインを蘇らせることに成功します。『7 Days to End with You』を再び起動し、『NEW GAME』を選択することによって。

そもそも読んでいる本が英語なのに、なぜ差し込まれる紙は架空言語で書かれているのか?答えはもちろん、『本を読んでいるのは現実世界の人物で、紙を差し込んできたのはゲームの中の人物だから』です。
ゲーム内では主人公の独白を除いて全員架空言語を使用しており、新聞も架空言語で書かれており、かつエンディングで架空言語と英語が同時に存在していることから、設定上『架空言語≠英語』であることは明らかです。

……とは言いつつも、この考察に関してはほぼこじつけの域だと自分でも思います。学術書が英語でしか書かれていないとか現実でも珍しくないことですから。BOYLEやTHEOが英語の本を読んでいたとしても何らおかしくありません。

ただ、このゲームには自分の感情を(こじつけてでも)ゲーム内の描写に投射せずにはいられない魅力がありました。このクソデカ感情はまたいずれ別の記事に書きたい…と思っている所存ですが、そんな自分のグチャグチャなクソデカ感情を無理矢理ぶつけて完成させた考察です。






―まとめ―

まとまりそうにありません。
最初に言った通り独自解釈99%なので、他の皆さんが考えた解釈があったら教えてください。お願いだから教えてくださいってば

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