詩】「ロックンロールはお早めに!」

何かしら許されようとしてきたまま
おっかなビックリ生き延びて行き着いた
駅の近くで小汚い段差に座り込んで
注視したのは記号に従う有象無象

爪をいじりて考えた
残念ながら僕がしてきたのは我慢
前に進むための忍耐ではなかった
忍耐で嘆くことはありはしないから

嘆いたのは自分に答えがないから
不機嫌な相手が出すべき答えを
僕が知るはずもない
もっと自分のご機嫌を取るように
食べ物よりも心の言葉で

とにかく不完全をものにした
己の青春はもう返っては来ない
だがドンキホーテに誘われた
だから生きてみる

そこ行く人よ
貴方が不完全を愛せるうちに
ロックンロールはお早めに!

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