詩】リメンバー鬼ごっこ

君は覚えているだろうか
真心が尽きたときのことを
悔しい決まり事をなすり付け合う遊びで
最後に残された者の虚しさと呪いを

全力で逃げ切って泣かせてしまった小さな鬼の後ろ姿

知恵がある振りをして
自分が鬼でいいと言ったアイツに
それは違うと思った

全力疾走で逃げ切れた達成感
本能を支える説明不要の自信

この成分が足りぬなら僕はとうに死んでいたアニマル





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