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詩)不思議草

いつからだろうか

真っ暗で仕方なく耳を澄ませる

聴こえてくる歌は誰のものかは知らない


雨の降る日は小雨を伝い遠くへ意識を飛ばす

ある日 雨の一粒に宇宙の親玉を見つけて

そいつに云われた

お前にはプレゼントをやるよ

自由でも不自由でもないから期待はするなよ

はっと目を覚ますと自分には手足があって

縁側の古いマッサージチェアに腰かけていた

(完)不思議草






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