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【過去記事】イベントレポート:劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」/初日プレミアイベント付舞台挨拶

※※※過去に他のブログで掲載した記事からの移植です。※※※

2017-10-21

公演名:劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」I. presage flower/初日プレミアイベント付舞台挨拶 上映後舞台挨拶
登壇:須藤友徳/碇谷敦/寺尾優一/衛藤功二/近藤光/杉山紀彰/下屋則子/川澄綾子/中田譲治/神奈延年/他
公演日時: 2017年10月14日(土) 09:00開演
会場名: 新宿バルト9(東京都)

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FateHFの初日に行ってまいりました。3部作劇場版なのにがっつり2時間。大変な満足度でした。
今作は1章め。舞台挨拶は全国125館でライブビューイングされていました。
司会はアニプレックスの高橋さんです。

声優さんの最初の一言では、各々のセリフが…!
・杉山さん:頼む来てくれ!セイバー!
・下屋さん:先輩起きてますか?(観客:おきてまーす!)おはようございます、先輩
・川澄さん:サーヴァント、セイバー。召喚に応じ参上した。問おう、あなたがマスターか
・中田さん:喜べ少年少女たちよ。君たちの願いはようやくかなった。麻婆食べたくなった?ランサー死んだ?
・神奈さん:その心臓貰い受ける!ゲイ・ボルグ!

■監督としての感想

今回ちゃんと作品として届けられてほっとしている。ヘブンズフィールという作品が大好きで、携わる事が出来て幸運。
第1章ということで、HFに入っていただくことを考えた。気持ちが届いていたら嬉しい。

■1章のコンセプトは?

まずそれぞれの章に1言で表せるコンセプトをつけた。1章は「日常が崩壊する」話。
壊れていくものがなければ、壊れる事もない。OP前までは体感を伸ばすためにカメラをFIXにした。カメラワークを一切付けなかった。

■杉山さんの感想

徳島のマチアソビで見たのが初回。情報量と密度から深い理解と(監督が作品を)愛していることを感じた。
セリフとモノローグが入っていないシーンでは過去の想像をはばたかせることができ、すごいエネルギー密度だった。

・士郎について
大本がFateSNで、スタートは切嗣の理想を受け継いでいる。HFに至る気持ち、些細なことからHFになる過程をものすごく丁寧に描かれている。素敵だなと思った。
台本読みでは自分のセリフをチェックしないまま、没頭して読んでしまった。

■下屋さんの感想

ゲームでも描かれない中学生の所から、出会いの所から作ってくれた。こうやって映像として演じる事が出来た。監督がいたるところをこだわって作ってくれた。という所が嬉しい。

・桜について
桜は他ルートでも登場しますが、スポットが当たることはなく日常の象徴だった。HFの台本を読んで、1から桜と向き合おうと思った。

■川澄さんの感想

画面から受け取るエネルギーに圧倒されてしまった。先日2回目の試写を見させていただき、その際ポイントを用意してみた。
穏やかな日常が崩れ、聖杯戦争はいかに異質か。2時間の間にすべて語られている。
冬木の街がきれいに描かれていて嬉しい。

・セイバーについて
とにかく自分は聖杯戦争に呼ばれる存在なのだと思った。桜の日常を壊す存在であり、胸が痛かった。相手が違うと戦い方も違いますね。

■中田さんの感想

下屋さんが涙ぐんでいる。それで十分。
どこまでやるのかと思っていたが、泰山があった。ありがとうございます。ランサーのシーンも監督に皆さんの思いが届いたのでは。

・言峰について
最初に聖杯戦争について士郎に語るシーン。年齢を重ねると加減が難しくなってくる。
1章が終わったって事は、桜ちゃん含め大変なことになるぞというのが率直な感想。

■神奈さんの感想

とにかく細かい。頬をかく音まで入っている。何でサンダルなんだと思うシーンがあったが、赤くなった足先に込められた表現であったり、アクションの激しさだけではなく細かい心情が描かれている。

・ランサーについて
惚れた!ものすごくかっこよく作っていただいて、負けない芝居をしようと思った。自分の役と真剣勝負をさせてもらって嬉しい。

■制作について

(須藤さん)
今回演出は別の方で僕は総作画監督。顔や体など表情とニュアンスを修正する、作画を含めて直すやり方をした。
前回の未来福音では演出もやっていた。得意な人に任せていった。ランサーは三浦さんに絵コンテ書いてもらいました。

(碇谷さん)
OP終わった後から土蔵の前までと肉弾戦担当。コンテを具現化する役目。
バーサーカーのシーンでは撮影処理の方でバーサーカーをより鉄の塊のような、ヘラクレスっぽくしてもらった。

(衛藤さん)
シーンを作るにあたって、ZeroからUBWは見せる背景だったが、今回は普通の背景を目指した。キャラの芝居が立つように、キャラに目が行くように気をつけた。普通が一番難しい。
雪のシーンは何も描けない分1番苦労した。桜たちがさびしくポツンと待っている、心情を表せるように頑張った。

(寺尾さん)
とにかくFateたらしめるものは何か。それは圧倒的なクオリティ、ディテールにニュアンスではないか。
普段届かない所にもこだわった。たとえば暗闇の影が変化していくとか。今回の闇は間桐臓硯と路地裏とか、微妙な日常から闇に、おかしなところに迷い込んでいくような。
視認されなくてもいい、違和感とか居心地の悪さとかを感じてもらえたら。

(近藤さん)
衛藤さんはいい背景を上げてくれる。3Dこみで美術をやっていくんだ。と、何かしら進化を続けている。高速道路のシーンはZeroのころはできなかったと思う。
何度も構成を詰めている間、実は声優の皆さんには収録のし直しに付き合っていただいている。最初150分を超える尺があって、120分の尺に収めるのが結構ギリギリ。
頬をかく音もそうだけどとにかく鳴らすところは鳴らそう、という方針だった。1回分の音をつけ終わって通しで見た須藤さんが、自分で作っているにもかかわらず「桜可愛かった」と言っていて、完成を実感した。

■Aimerさんの主題歌

この作品の為に作成された主題歌「花の唄」の演奏を聞きました。
映画を見た後だと歌詞に込められた思いにぐっと来て、思わず涙ぐんでしまう程でした。

舞台挨拶はたっぷり1時間。
この作品が2章、3章と続いてくれるのがありがたいです。楽しみですね。

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