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「好きな人、いなきゃダメなの⁇」と不安だった10代

あなたの初恋はいつですか?
「保育園の先生」
「中学校のセンパイ」
いろいろな声が聞こえてきそうですが、わたしは即答ができません。

おませさんにあわせた小中時代

小学生のころは、イベントとして数人の同級生にバレンタインのチョコをあげていました。
でも、恋愛感情とはほど遠く「みんなあげているから」という理由。

中学生になると、友だちとの会話のため、憧れのセンパイを無理矢理決めていました。
中学生女子が「好きな人はいない」と答えることは、当時ある種の罪でした。陽キャで恋に恋している同級生から秘密主義といわれ犯罪者に近い扱いを受けかねません。

陸上部の内山センパイ、ほかの子と被らないという理由で好きな人とさせていただいていました。
ご存じないとは思いますが、この場を借りてあやまります。

リア充とは別世界

高校生ともなると、好きな人の教え合いと恋に恋している自分が大好きだった子たちはリアルにおつきあいを始めだしました。
今度は彼女たちの恋愛相談(という名ののろけ話)を聞いてさえいればよくなり、無理に好きな人をつくることからは解放されました。

高校時代、わたしの課題は目立たずに学校生活を送ることでした。
地味ぃに地味ぃに日々を過ごしていても告白してくれる男の子や「彼氏になってー」なんて言ってくれる女の子がいました。
それでも、わたしにとって恋愛は別世界の話のようで自分が恋愛をするということが想像すらできませんでした。

“恋愛はしてはいけないもの”

いまになってわかるのは、HSP気質を由来とするアダルトチルドレンとして育ってきたことが恋愛できなかった理由です。
自分で考えることをやめ、親やまわりの大人たちの顔色をうかがい期待に応える生活。
姉が化粧をしたり帰りが遅くなったりして怒られる姿をみては、“恋愛はしてはいけないもの”だと思い込むようになっていたようです。

自分で考えることをしないで過ごしてきたわたしは、実年齢にこころの成長が追いついていません。
そのため、いわゆる思春期といわれる年代に恋愛ができなかったのだと思います。まだ、人を愛したりできるところまで成長していなかったのだから。

「好きな人、いなきゃダメなの⁇」と不安だった10代のわたしへ。

40代、いまでもまだ、こころの成長は実年齢に遠く及ばない。
なんなら頭の中は中2くらい。
それでも31歳で結婚してありがたいことに子育てまでしている。
恋愛や結婚に適齢期なんてない時代。
多様性が認められ始めた時代。
限られた時間、他人と違う部分を不安に思い悩むより、自分に正直に生きればいい。


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