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いらないモノが多すぎる。vol.2

今、この世界に無いモノにはいくつかの無い理由がある。
1.誰も思いついていない。今までもこれからも、いろんな発明によって新たな物が生まれてくるだろう。
2.技術が追い付いていない。理論上できるはずのモノでも今の技術ではできないモノもイロイロあるだろう。
3.要らないモノ。

「3」にもいろんなパターンはあるが、昔はあった(それしかなかった)が、もうそれに代わるモノができてしまったので無くなったモノというパターンがある。

それなのにまだ存在してしまっているモノがある。

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ガラスネット入り塩ビ波板がそうだ。

ガラスネット入り塩ビ波板ができた経緯を考えると、ただの塩ビ波板では割れやすいため、強度を出すためにガラスネットを入れたというとこだろう。実に画期的だったと思うよ。

メーカーもいまだに

■優れた耐候性
■優れた外観性
■高物性
■優れた安定性

といった特徴を謳っている。

しかし外観性は波板という安っぽい材料の時点で優れてなどいない。

それ以外の性質はポリカーボーネート、いわゆるポリカが上回っている。

ポリカ波板の登場によってガラスネット入り塩ビ波板は要らないモノになってしまったのだ。

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しかし多くのホームセンターではガラスネット入り塩ビ波板を今でも扱っている。

一部のメーカーのことしか知らないが、営業が波板の知識無さすぎるのも大きな要因だろう。アイテム数をひとつでも多く納入したいという姑息な考えと相まって売り場が残っていると思っていいだろう。

ポリカ波板に比べ、耐候性に劣り、耐衝撃性に劣り、それなのに価格が高いガラスネット入り塩ビ波板を、お客さんが古い知識のまま求めに来ることも多々ある。

お客さんは素人だから仕方ない。

もっと優れたものがあることを知らせ、薦めることがメーカーや販売店の使命ではないだろうか?

趣味趣向品なら古臭いモノもいいだろうが、波板などの建材は完全に実用品だ。

びっくりなんとかドンキーの外装でもなければ古っぽい波板など使う必要などない。

ただただ安いだけの塩ビ波板もあるが、塩ビ波板と比べて驚くほど高くはない、耐候性に優れて、耐衝撃性に優れたポリカ波板を迷わず使って欲しい。

5年ほど前になるだろうか?

某波板メーカーのアイリスなんとかオーヤマが、「トタン風ポリカ波板」というモノを出した。

トタンの風合いを持たせた云々謳っているが、波板は風合いがどう、オシャレがどうってモノではない。波板の時点で安っぽい、決してカッコよくはないモノだ。

しかもトタンやで?オシャレとは程遠い材質なばかりか、色も茶色やくすんだ青や灰色だ。オシャレ無関係だ。

ポリカでそれ再現してどうする?というか売り方間違ってるんじゃないか?

トタン風ポリカ波板は、色を塗っているわけでなく顔料を混ぜてる時点で不透明。

普通のポリカ波板はクリアかブロンズの透明、エンボス加工のモノもあり視界は遮ることはできるが基本的に光は通す。

光を通したほうが良い場合が多いからそうなるのは頷ける。

しかしそう稀にではなく視界も遮りたいときもある。

そういう場合にトタンやガルバニウムといった金属波板を使うことになるが、軽量で加工しやすいポリカ波板で代用できたらどうだろう。

そんな商品が正にトタンポリカ波板じゃないだろうか?

名前を「遮光ポリカ波板」とし「トタンの風合い」などという売り文句を止め、実用的な提案をしたらどうか? と、末端営業マンに何度も言ったが上に伝わることはなかった。

オレはガラスネット入り塩ビ波板を止め、空いた売り場にトタン風改め遮光ポリカ波板を入れるべきだと考える。

全国のホームセンターのバイヤーさん、どうですか?

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