ホステル留守番日記2

2024年3月31日㈰ 2日目
 今日は晴れ渡って昨日よりも良い1日だ。朝なかなか目覚めることができず8時半過ぎにようやくベッドから脱出する。キッチンは既になんだかんだゲストで混雑していたので、手早くコーヒーとトーストだけ用意してひんやりと寒いガーデンで済ませた。キッチンに戻り、もう今日チェックアウトするゲストとお話をする。旅の話、ニュージーランドでの生活のこと、お互いにメキシコに行ったことがあることがわかり、その話もして結構盛り上がる。途中で英語とスペイン語を切り替えながら会話をするのも、この旅ではよくあることだ。
 午前11時前にゲストを見送りまた今日の掃除に取り掛かる。今日も1部屋だけ準備すれば良いので結構仕事は軽い。と思っていたら12時前には今日のゲストが到着した。まだ部屋の準備ができていないことを説明しつつ、このゲストともお喋りをする。欧州からやってきた80代の1人旅。この人はどんな人生を重ねてきたのだろうか?どんな時代を生きてきたのだろうか?80代で言語が違う地球の裏側まで旅するこのエネルギーは、どこから湧いてくるのだろうか?とても興味をそそられる人物だった。
 その後何だかんだでゆっくりと仕事を終わらせ、再びガーデンで食事をして、今は誰もいなくなった宿で文章を書いている。もう午後3時過ぎだ。まあ正直言ってまずまず忙しいし、思ったほど自由な時間はないかもしれないけど、何だかんだで楽しめている。このニュージーランドに限らずたくさん旅はしてきたし、今はこうやって自分は1つの場所に長くいながら、それでも尚旅人たちの空気感の中に身を置いていることがとても快適だ。以前からこういうことをしてみたいと思っていたけど、「収入が不十分」「もし何か嫌な目に遭ったらどうしよう」「英語で接客できるかな」と思うとなかなか一歩踏み出せなかった。やはり経験に勝るものはない。「楽しそう」と思ったらあまり考え過ぎずやってみれば良い。考えようが考えまいが多かれ少なかれ問題は起きて、でも問題が起きるからこそ学ぶこともできるのだから。さて、今日の夕方~夜の時間は何をしようか?読書を続けるか?料理をするか?それとも旅人たちとあれこれ話す機会があるかな?
 
 結局夜の11時前になった。夕方にまたスイートポテトを作ったのは良かったけど、そのあと結構疲れてしまった。まあ何だかんだで慣れていないことをしているから無理もない。なぜだか自分の知らないところで予約が入っていて、知らされる前にお客さんが到着して、てんやわんやしていた。まあそれも面白い部分でもあるのだけど。その後寝たり散歩したりして、今はキッチンでだらだらしている。今日はこのまま夜更かししたいような。明日ここを出るゲストも多いのでできれば早くに起きていたいけど、とりあえずは今の気持ちに任せてみよう。やっぱりもう少し経ったら寝るかな。おやすみ。

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