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ヤミについて話そう

上京して10年ぐらい経ったころだろうか。
帰省した際に、小学生時代の4才年下の拓也君(仮名)が事故で亡くなった話しを聞いた。

もう、何年も会ってない事もあり、それ程悲しみも驚きも無かった。

寧ろ、私のヤミを知っている本人が亡くなった事で、どこか安堵する自身の傲慢でいやらしい気持ちと対峙する心情に陥った。確か彼は小学3年、私は5年だったように思う。

ある日、学校が終わり、彼と2人で遊ぶ約束をした。田舎であるが故に、何をするでもなく自転車を乗って遊んでいた様な気がする。
そんな私の視界に、太陽の眩しい光を反射する白色が焼け映った。

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