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「天神に来てください。」映像制作篇

映像を作ります

急遽、まちづくりのチームが映像を制作することになりました。『天神ビッグバンによる閉館ラッシュコロナによる人混みへの敬遠によるまちの集客力の低下に対しての取組みです。

現状、安全性の視点から実際に多くの人を集めるイベント的な仕掛けはやりづらい。とはいえ何もせず、待っているだけでは人は来てくれない。せめて営業再開して今まさにお客様のお越しを待っている天神から、映像を使ってまちの魅力を発信しよう、というのが今回の主旨です。

主旨の整理はできたので、第1回~第3回の意見をまとめた仕様書を作成しました。そして次は誰に映像を作ってもらう?の段階に。これは天神の14の商業施設からなる共同プロジェクトチーム(PJT)のメンバーに探してもらいました。商業施設のみなさまは普段からCMなど映像制作の仕事もあるでしょうし。

結果予想よりも多くの制作会社や広告代理店の紹介がありました。かなり無理のある設計のスケジュールだったのにも関わらず、みなさまから貴重なご提案をいただけました。感謝です。

選考とコーディネート

多数のご提案からひとつの企画を共同PJTメンバーに選んでもらいました。なお事務局や私は投票権を持っていません。あくまでコーディネート役に徹して。

投票の結果、映像制作会社KOO-KIにお願いすることになりました。

ここから先は実際の映像制作に入るので事務局を中心に対応していきます。9月中旬、KOO-KIのみなさまと初顔合せ&打合せ。こちらとしては基本的にご提案いただいた内容のままで良かったのですが、一点だけ、

「全施設入れてくださいね」

この時KOO-KIのみなさまの表情が変わった気がしました。気のせいだと思います。憶測ですが、天神のいくつかのスポットで撮影をしてそれらを組み合わせて1つの作品を作られる予定だったんだと思いますが14施設。

ここから怒涛のメールラッシュ。14施設に対して、撮影場所の確認、ロケハン(下見)・本撮影それぞれのスケジュール調整と各種申請、そして出演者数の調整など。14施設がKOO-KIさんと直接やり取りするというのは煩雑になり過ぎるので、そこはコーディネーターが間に入ります。

下見と撮影と編集と決断

撮影は9月下旬の2日間。両日とも奇跡の快晴。雨天だったらどうなってたんだろうという恐ろしいことは考えません。早朝から天神を駆け巡って撮影が実行されます。今回、営業時間外や営業時間内など状況はまちまちだったのですが、施設のみなさまにはとても柔軟なご対応をしていただきました。

かたやKOO-KIチームの隙のないプロフェッショナルな動き。施設ごとに撮影方法がまったく異なるのに次々と施設を巡っていきます。ものすごい迫力です。このレベルの仕事を目の前で見れるのはかなり貴重な経験でした。

KOO-KIさん視点での詳細はここで

2日間の撮影は施設、KOO-KIのみなさまのお陰で無事に終了しました。と、ここで終わらないのがイイところです。

編集途中、いくつかプレ映像を見せてもらいます。見事に14施設が映っています。すばらしい。途中段階のものですが確認のためPJTメンバーにも送ります。映像には軽快な音楽とともに最後にメッセージ「○○○○~」というフレーズが入っていました。

これを皮切りにまたも怒涛のメールラッシュが始まります。「あーじゃない、こーじゃない」。まだ途中なので修正できることは聞いていました。が、果たしてどうまとめようかと苦悩がはじまります。

特に最後のフレーズには多数のご意見をもらいました。「お越しください」、「待ってます」、「お待ちしております」や、よくある方言を使ったものなどいくつものバリエーションを検討しました。

結果、ナレーション収録と映像の最終チェック日まで悩みましたが決めるのも大事な仕事。今回はKOO-KIのクリエイティブを信じました。もっとも率直に今の想いを伝えようと。

御覧ください

まちづくりと一言で言ってもいろんな形があります。今回の取組みが成功かどうかは見る人によっていろいろあるでしょう。が、少なくとも総勢180名以上に代表される天神で働く人々の思いの形です。

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