クラッシック

私の家の近くのスーパーにピアノが置いてあって誰でも弾けるようになっていた。そんな事全く知らなかったのだけれど、その日とてもきれいな音色が聞こえてきて思わず聞き入ってしまった。その時私はドラッグストアコーナーでお目当ての商品を探し回っていたのだけれど、突然流れてくるクラッシックのメロディーがあまりに心地よ過ぎて買い物を忘れてぼーっと聞いていた。
これまで、クラッシック音楽はどちらかというと退屈で面白くないと感じていてむしろ敬遠していたのだけれど、水を得た魚のごとく枯渇していた私の何かに水がぐんぐん染み渡るみたいだった。自分自身ビックリしたのだけれど、本当に夢中で聞いていた。曲名は分からない。でもどこかで聞いたことのあるのは確かだった。弾いていた男性は、終わるとすぐに立ち上がってどこかに行ってしまったのだけれど、私はその時まったく物足りず、もどかしい気持ちになった。
もっと聞きたいと思うのだけれど、それも生演奏の曲を聞きたくて、日々気持ちがもぞもぞしている今日この頃です。