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声という楽器

毎日やってみてわかったこと。
母が亡くなってから始めたこと。
毎朝、念仏を唱える。
声は楽器だ。

初めは眠かった。
書いてあることの意味がわからなかった。
読んで意味があるのか?
よくわからない文字の羅列。
やめてしまおうか、と何度も思った。

新聞やネットの記事などで解説をみるようになった。
少しづつ、なんとなく、書かれていることが流れてきた。
そもそも、なぜ何百年も伝えられてきたのだろう?
文字になって、読めるようにして、何千人もの人を経由して。
今、私が同じように読んでいる。
不思議だ。

1年過ぎた頃、途中で声がかすれるのが気になった。
最初から最後まで、「同じ調子」が難しい。
声の出し方か?姿勢なのか?
コロナの時期もあり、誰とも話せていない。
というか、話す人はもういない。
それから始めたことだった。

声を出すことも兼ねて、ポケカラで歌った。
目的は、念仏を唱えるためだった。
始めてみると、歌えないことに気がついた。
音に合わせて声が出せない。
出来ない原因は、ここにあった。

今年は母の七回忌。
念仏は最後まで声が出るようになった。
ポケカラのフォロワーは2000人を超えている。
声はやっぱり楽器だ。



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