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ことわざ

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故事・ことわざのまとめ。思うこと。 日本人の文化として根付いてきたものは何か。 庶民の暮らし・平凡な生活の中で、大切にしていた目に見えないもの。 言葉の中にある忘れてはいけない何…
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2022年10月の記事一覧

人の噂も七十五日:世間の噂話は75日が過ぎれば忘れ去られる。
嘘も真実も含めて 面白おかしくはやしたてられると、当の本人は気になるものだが、感情的になって反論すると、興味を掻き立てることにつながる。人の噂は長く続かない、人は忘れっぽいのだから放っておけばよいという教訓を含む言葉。

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亀の甲より年の劫:亀の甲羅よりも年長者の経験の方がありがたいものである。「亀の甲」とは占いに使われる甲羅のこと。「劫」とは長い時間のことで、世間の荒波の中で生きてきた経験がある年長者のこと。当てにならない占いや、未熟な若者には及ばない知恵や技能が年長者にあると称賛している言葉。

一水四見:同じ水である池を目にした時,天人には綺麗に透き通ったガラスに見えて,人間はそのまま水に見えて,餓鬼は痛みを伴う燃え上がる血膿に見えて,魚は自分のすみかと見えている。
自分が見えている世界は全てではない。
見る心の違いによってによって同じ物は全く異なっていて、正解は無い。

念には念を入れよ:何事をするにも、間違いのないよう十分に注意した上に注意を重ねて、さらに確認をして落ち度のないようにすること。
何も考えず突き進んで失敗した結果、余計な時間をかけるより、慎重に物事を進めて失敗が少ない方が結局は速く終わる。
僅かな手落ちもないことは良い条件になる。

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