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ことわざ

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故事・ことわざのまとめ。思うこと。 日本人の文化として根付いてきたものは何か。 庶民の暮らし・平凡な生活の中で、大切にしていた目に見えないもの。 言葉の中にある忘れてはいけない何…
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記事一覧

割った茶碗を接いでみる:うっかり割ってしまった茶碗をどうにかして戻らないかと 合わせてみている姿を現している。割れたものは元に戻らない。取り返しがつかないことに対して愚痴を言い続けたり、いつまでもくよくよしている姿は見苦しい。思い切りが悪い事を相手に伝える時、例えとして使う言葉。

はじめましこ
1か月前
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詩を作るより田を作れ:空想を書き止めるよりも、将来のあるのある仕事をした方がいい。日本人は土と共に生きてきた事を感じる言葉。機械が人の代わりに仕事をする今の時代の「田」とは何か。日本人は、一年に一度 米という大きな収穫を得る為に、毎日の手入れが欠かせない作業を淡々と続けている。

はじめましこ
1か月前
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猫に鰹節:好物である物を わざと目の前に置く行為のこと。現代ならば「猫にチュール」欲望に正直な猫は我慢が出来ないから、目の前においてはいけないという戒め。相手が人の場合、我慢が出来ない人に我慢を強いるような環境は危険という例えを含んでいる。日本語は想像や妄想が豊かな言葉だと思う。

はじめましこ
1か月前

兄弟は他人の始まり:同じ親から生まれていても性格の違いはある。環境の受け取り方によってそれぞれの個人に育っていく。血の繋がりがあっても、姿形は似ていても、別々の個人であるという現実を受け止められれば、おのずと他人を知ることが出来る。腹が立つ原因も減っていく。人のことはわからない。

はじめましこ
1か月前

喉元過ぎれば熱さを忘れる:苦痛は忘れてしまうものである。熱いものを口にすると、どうにもできなくなり苦しい思いをするが、いったん喉を通り過ぎてしまえば、全く熱さを感じなくなる。時間が経てば収まることもあり、それは自然な生理現象。大事なのは、熱さの苦痛の対処法を覚えていることである。

はじめましこ
10か月前

去る者は追わず来る者は拒まず:離れていく相手を引き止めたりはせず、やって来る相手は誰であれ受け入れる。決別して去っていく者に対して無理に引き留めても意味はない。仲間の加わる者の自由に任せて、行動を束縛しない場を作る。集団を率いる人には、人にこだわることなく自分を保ち続ける力がある

はじめましこ
10か月前

病は気から:気持ちは伝染する。 心の動きや人の気持ちは目には見えないが、優しい心遣いや思いやりのある人のそばにいれば、自ずから気持ちも良くなってくる。反対に悲しい出来事に触れたりすれば心も淋しく気分も落ち込む。 常に良い状態の空気に触れるよう、日頃の心がけを呼びかけている言葉。

三年飛ばず また鳴かず:何事もないような時間を過ごし、一度行動を起こすと大いに活躍すること。大きな目標に向かって勢いよく飛び立つには、大きな力と周到な準備が必要。時間はかかるが、ひとたび飛び立てば天を突くかのように高く飛び、鳴いたら人を驚かすほどの勢いになる。将来を信用する言葉。

はじめましこ
10か月前

急がば回れ:慣れない近道では迷ったり落とし穴のリスクがある。多少は遠く感じても慣れている道を辿れば確実に同じ時間で辿り着く。物事を急いでしようとする時ほど、遠くても確実な道選んだ方が結果的に早い。
時間がなく判断を迫られた時は焦る気持ちを抑えて冷静に判断せよ、という教訓を持つ言葉

はじめましこ
11か月前
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挨拶(あいさつ)は時の氏神:もめごとや争いが起きた時、間に入り取りなしてくれる人が出てきならば、多少の不満はあってもその仲裁に従うのがよい。機を逸すると容易なことでは収拾できなくなるから、神様の言葉だと割り切って受け入れるのも一つの方法である。よく考えなさいという忠告を表す言葉。

はじめましこ
11か月前

脱兎の如し:逃げるウサギは とても素早い。何かから逃げようとして飛び出す兎は、逃げることだけに集中して、なりふり構わず一目散に走り出す。命に関わる一大事が起こっている時に考えている余裕など無い。考える時間を作るなら、まず危険を遠ざけて安全を確保しよう。飛躍の年でありますように。

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人の噂も七十五日:世間の噂話は75日が過ぎれば忘れ去られる。
嘘も真実も含めて 面白おかしくはやしたてられると、当の本人は気になるものだが、感情的になって反論すると、興味を掻き立てることにつながる。人の噂は長く続かない、人は忘れっぽいのだから放っておけばよいという教訓を含む言葉。

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亀の甲より年の劫:亀の甲羅よりも年長者の経験の方がありがたいものである。「亀の甲」とは占いに使われる甲羅のこと。「劫」とは長い時間のことで、世間の荒波の中で生きてきた経験がある年長者のこと。当てにならない占いや、未熟な若者には及ばない知恵や技能が年長者にあると称賛している言葉。