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ことわざ

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故事・ことわざのまとめ。思うこと。 日本人の文化として根付いてきたものは何か。 庶民の暮らし・平凡な生活の中で、大切にしていた目に見えないもの。 言葉の中にある忘れてはいけない何… もっと読む
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昔は昔、今は今。: 時代が変わると社会の仕組みも価値観も変わる。単に昔のことを引き合いに出しても通用しないものである、という言葉。出典は平家物語。時代の変わり目の今、忘れ去られている言葉に目を向ける時だと思います。

はじめましこ
7か月前

喉元過ぎれば熱さを忘れる:苦痛は忘れてしまうものである。熱いものを口にすると、どうにもできなくなり苦しい思いをするが、いったん喉を通り過ぎてしまえば、全く熱さを感じなくなる。時間が経てば収まることもあり、それは自然な生理現象。大事なのは、熱さの苦痛の対処法を覚えていることである。

はじめましこ
8か月前

去る者は追わず来る者は拒まず:離れていく相手を引き止めたりはせず、やって来る相手は誰であれ受け入れる。決別して去っていく者に対して無理に引き留めても意味はない。仲間の加わる者の自由に任せて、行動を束縛しない場を作る。集団を率いる人には、人にこだわることなく自分を保ち続ける力がある

はじめましこ
8か月前

病は気から:気持ちは伝染する。
心の動きや人の気持ちは目には見えないが、優しい心遣いや思いやりのある人のそばにいれば、自ずから気持ちも良くなってくる。反対に悲しい出来事に触れたりすれば心も淋しく気分も落ち込む。
常に良い状態の空気に触れるよう、日頃の心がけを呼びかけている言葉。

はじめましこ
8か月前

三年飛ばず また鳴かず:何事もないような時間を過ごし、一度行動を起こすと大いに活躍すること。大きな目標に向かって勢いよく飛び立つには、大きな力と周到な準備が必要。時間はかかるが、ひとたび飛び立てば天を突くかのように高く飛び、鳴いたら人を驚かすほどの勢いになる。将来を信用する言葉。

はじめましこ
8か月前

急がば回れ:慣れない近道では迷ったり落とし穴のリスクがある。多少は遠く感じても慣れている道を辿れば確実に同じ時間で辿り着く。物事を急いでしようとする時ほど、遠くても確実な道選んだ方が結果的に早い。
時間がなく判断を迫られた時は焦る気持ちを抑えて冷静に判断せよ、という教訓を持つ言葉

はじめましこ
8か月前
1

挨拶(あいさつ)は時の氏神:もめごとや争いが起きた時、間に入り取りなしてくれる人が出てきならば、多少の不満はあってもその仲裁に従うのがよい。機を逸すると容易なことでは収拾できなくなるから、神様の言葉だと割り切って受け入れるのも一つの方法である。よく考えなさいという忠告を表す言葉。

脱兎の如し:逃げるウサギは とても素早い。何かから逃げようとして飛び出す兎は、逃げることだけに集中して、なりふり構わず一目散に走り出す。命に関わる一大事が起こっている時に考えている余裕など無い。考える時間を作るなら、まず危険を遠ざけて安全を確保しよう。飛躍の年でありますように。

1

人の噂も七十五日:世間の噂話は75日が過ぎれば忘れ去られる。
嘘も真実も含めて 面白おかしくはやしたてられると、当の本人は気になるものだが、感情的になって反論すると、興味を掻き立てることにつながる。人の噂は長く続かない、人は忘れっぽいのだから放っておけばよいという教訓を含む言葉。

1

亀の甲より年の劫:亀の甲羅よりも年長者の経験の方がありがたいものである。「亀の甲」とは占いに使われる甲羅のこと。「劫」とは長い時間のことで、世間の荒波の中で生きてきた経験がある年長者のこと。当てにならない占いや、未熟な若者には及ばない知恵や技能が年長者にあると称賛している言葉。

一水四見:同じ水である池を目にした時,天人には綺麗に透き通ったガラスに見えて,人間はそのまま水に見えて,餓鬼は痛みを伴う燃え上がる血膿に見えて,魚は自分のすみかと見えている。
自分が見えている世界は全てではない。
見る心の違いによってによって同じ物は全く異なっていて、正解は無い。

念には念を入れよ:何事をするにも、間違いのないよう十分に注意した上に注意を重ねて、さらに確認をして落ち度のないようにすること。
何も考えず突き進んで失敗した結果、余計な時間をかけるより、慎重に物事を進めて失敗が少ない方が結局は速く終わる。
僅かな手落ちもないことは良い条件になる。

1

細く長く愛せよ:激しい恋愛は長続きしないものだから、程よく長く愛しなさい。シェイクスピアの名言を日本語に訳した言葉。欧米と違い 日本語では主語が省略されやすい。道徳を演技で学んでいた歴史から前後の行動で感じる言葉を表さない文化が根強くある。心の些細な動きを日本語に訳すのは難しい。

2

傷口に塩 : 傷口に塩をつけると痛みはさらに強くなる。悪い物事が起こっている時、さらに困難が重なって起こることの例え。「塩を塗る」のは、弱っている人の傷口に薬ではなく塩を塗りつけて、わざと傷を悪くする行為のこと。 災難は避けられないが、人の行為なら止めることができるかもしれない。