「ずっと」

霧雨が皮膚の表面を濡らす
キャンパス生地は少し湿り、重くなる
鏡は落ちる、蜘蛛は潜む
異なるものが多すぎた
夜の雨を想う
ため息で不穏を絡ませ、
そしてまた夜の雨を想った

濡れる皮膚、湿るキャンパス生地
最初に戻るように
私は時間の中を歩いていた
始まりが遠ざかり終わりを見ないまま、
また始まりへ
ずっとずっと
私が止まると決めない限りずっと

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