創作エッセイ(43)私的・ゆく年くる年

創作者としての1年

 昨年2023年は1月と6月に、それぞれ地元の市と三河の市で小説創作系の講座を受け持った。それぞれ2回目と4回目である。以前、サイタで小説創作のコーチをやっていたころのご縁が始まりである。
 毎回、教えることで教わっている。今回は、自分の作品をネタにして「プロット」「箱書き」「執筆」というプロセスを話すことができて本当に面白かった。
 ご依頼がある限り、続けていきたい。

個人として

 3月に母が亡くなった。亡くなる前日に意識があり、最後に話すことができた。昭和7年生まれだから大往生である。2009年に父が亡くなっているが、同じ3月に亡くなったのも何かの縁かもしれない。
 今度、我が家から葬儀が出る時は俺自身なんだろうなあと思い、父が亡くなった77歳までに、俺はあと何本作品を残せるだろうかと、考えた。

今後の執筆予定

 現在、長編作品「不死の宴 第三部」の第七章以降のシーン割をまとめている。春までにリリースしたいと思っている。
 また、昨年、取材してアウトラインまではできている青春小説を書きだしたいと思っている。これは自分の体験が基なので3か月ほどでできそう。公募に出すか、どこかのサイトで連載するかはまだ迷っている。
 一昨年に書き終えた「92’ナゴヤ・アンダーグラウンド」をKindle化しようか迷っている。地元・名古屋の局で映像化とか検討してもらいたい気持ちあるけど、昔のよしみで声かけてくれないものか(願望です)

生活リズムの中の執筆

 ここ数年は午前中に図書館なり喫茶店なりで原稿を書き、午後からは歩いたりバイクで出かけたりしながら想を練るというリズムができていて、これが実に快適だ。もし、小説を書くという日常がなければ、俺は退屈で死んでしまうだろうと思う。
 映画「Perfect Days」における平山(役所広司)の日常そのものである。来年も書き続けるぞ! とな。

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