映画レヴュー(144)「水の中のつぼみ」
青春映画。であると同時に、ほろ苦い百合映画でもある。
主人公マリーはやせっぽちの女の子。友達アンヌの応援のためシンクロナイズドスイミングの大会に来て、上級生フロリアーヌに憧れてしまう。
同性の年上の女性に恋してしまうマリー、早く初体験をしたいアンヌ、そして男の子たちを振り回して楽しむフロリアーヌ。三者三様の少女たちの思いを淡々と描いていく。ドラマチックな展開があるわけでもなく、エロチックなわけでもなく、詩情にあふれた映像が無言のうちに彼女たちの満たされない思いを伝えてくる。青春って、ああだったなとしみじみ感じた。
百合っぽい感情に支配されてしまいました。
「水の中のつぼみ」
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