人生という名の列車が走る
ウッチャンが昔やっていた『内村プロデュース』という番組が大好きでした。
その番組から生まれたウッチャン率いる芸人軍団NO PLANは何曲か出しています。
名曲揃いですが、中でも『NO PLANの人生という名の列車』がお気に入りです。
この曲は馬場俊英さんの『人生という名の列車』のカバーです。
若いとき、よく聴いていたころは、
レッドさんのパートに心打たれていました。
せつなくもバカバカしく愛しい季節がやがて過ぎた頃に
列車が着いたのは「旅立ち」という名のターミナル
大好きだった友達も恋人もここでさよなら
パパとママがくれた切符もここまでさ
裕次は北へ 秀樹は南へ 淳子は西へと向かった
僕はというと駅のベンチでまだ行き先を決めかねていた
何をすればいいのか するべきなのか ろくに考えたこともなかった
旅立つ友達がみんな大人に見えたっけ あれは確か 平成の元年
そして、時が経ち働き始めると今度はふかわさんのパートが胸に染みます。
それからの日々は必死だったので良く覚えていないけど
人生という名の列車は走った
同級生のジローがそのうち学校の先生になり
あいつなんかが先生でいいのかと 俺は本気で思った
いつしか大人になりわかったことは
大人もみんな迷っていたんだっていうこと
拝啓 先生 あの頃 あなたも迷っていたんですね
前略 父さん母さん あなたたちもこの風に吹かれていたんだと
この向かい風に立ち向かっていたんだと
遅まきながら知った気がした あれは平成十年
今、改めてこの曲を聴くと、三村さんのパートで涙が出てきます。
言い忘れたけど この旅の途中から僕にも
愛する人と二人のかわいい道連れがいて
僕はもう僕だけのものではなくなり
つまりこの人生の旅も もう僕だけのものじゃない
窓を眺めながらこぼれた この涙はなんだろう? 平成十五年
年とともに感じることが変わっていくのがこの曲の素晴らしいところだと思います。
そして、随所でウッチャンのハモりが聞けるのもGOODです!
私たちの世代versionの人生という名の列車があったらなぁ〜と想いを馳せます
ただまあこの曲の良さは、この時代だからこそなんですかね
以前マラソンの円谷幸吉さんの遺書を読んだ時に、「美味しゅうございました」という言葉のなんと美しいことか、と思いました。
これが我々の時代だと牛丼屋とかファミレスになってしまって、何とも言えない感じになりますね。
人生という名の列車に話を戻します。
時が経つにつれ、育児とか、介護とか、家族の健康問題とか、自分の周りで多くの変化がありますよね。だから、三村さんの歌詞に涙するようになると思うんですよね。
もう一曲、Mr.Childrenの『GIFT』という曲のこの部分も最近妙に感じ入るのは同じ理由でしょうか。
これって、ある意味で自分自身にはどこかで(ある程度)諦めをつけなきゃならないってことだと思うんですよね。
今持ってる大切なものと、失われた大切なものの天秤に心が揺れて、涙するんだと思うんですよ。
知らぬ間に増えていった荷物も
まだなんとか背負っていけるから
君の分まで持つよ だからそばにいてよ
それだけで心は軽くなる
Mr.Childrenの『未来』は今大切なものがない状況を表現しているんだと思います。
生まれたての僕らの前にはただ
果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる
先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
クレヨンしんちゃんの「ひろしの回想」はまさにこの心をくすぐるわけです。
家族がいるから、その先の知れた未来に真っ直ぐ向き合って懸命に生きていけるわけですね
オトナ帝国の逆襲自体がこのテーマですもんね
洋楽でこういったことを歌っている曲にホセゴンザレスの『Every age』があります。
私はJacob Banksのバージョンが好きなので、こっちを貼っておきますね。
みなさん、元気がなくなった時はこれらの音楽や映画で元気を出してみてください。