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5/20 タイムスリップフリーハグ

柄にもなく、
小説っぽいのを書いたものですから、
何だかその世界がずっとまだ残ってて、
抜け出せていません。


俳優さんが「その世界に入り込んで、役が抜けない」というのはこういう感覚なのでしょうか。

なんにしても、
デトックス期間が必要そうです。

この話を書くにあたって、
しばらく京都にいたのですが、
舞台となる飲み屋さんを久々覗いたら、
10年前にいた何人かの常連さんと再会することができました。

「あ!吹山くん!マジで!?ほんとに!?」

突然始まるハグ。

死ぬほど酒臭いおじさん同士のハグ。

昔は若くて爽やかだったはずのハグ

「あの頃は良かったよなー!老けたなー」なんて

絵に描いたような懐古主義。

京都市内という土地柄

ハンナさんのお店は外国の方が多く

こちらはカタコトの英語で応戦。

飲んで、飲んで。

突然始まる写真撮影とハグ。

大柄な外国人男性とハグ。

外国の方のエスニックな香水混じりのハグ

オーケーとセンキューとグレイトで乗り切る夜を過ごし、

ああ、こんな感じだった、こんな感じだったと

10年前のテンションで飲んでいたら

「あ、ハンナさん!終電なんで帰ります!」

「ああ、ありがとー、またね」


あー、飲みすぎたなー、終電は....

え?

終電なくなってる...


そう、10年前の感覚で飲んでいたら
その当時にはあったはずの終電が無くなっていたのです。

おいおい、40前で酔い潰れてネカフェで寝るんか....。


時と感覚が、20代に戻った夜。



次の日の朝


ああ、目が見えない、疲れ取れない
私の夢は みんなの笑顔
床で寝れば、腰が痛い
大丈夫か、私はアラフォー。


現実は非情






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