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台湾LGBTプライド、祝18歳。
1. 隔離生活終了
ここ南京東路にある隔離ホテルでの生活も13日目を迎え、この8畳ほどの部屋で仕事して運動して食事をするのも、残すところあと一日。
台湾に住んでいるオランダ人の知り合いは、”It was like a hell!”と言って大騒ぎしていたのだけれど、僕はむしろ三食付きのワーケションのような感じで、規則正しい生活を楽しめました。
2. テーマは論語
世界中のプライド・パレードが中止や延期に追い込まれるなか、新型コロナウイルスの押さえ込みに成功した台湾。
その台湾で今週末プライドパレードが開かれます。
今年のテーマは「成人之美」。
論語から引用されたこの言葉の意味は「人の美点(良いところ)に着目して、それをできるようにする。」というもの。
"君子成人之美”(君子、人の美を成らしむ)
台湾プライド実行委は、この論語を次のように再解釈。
「ちがい(美点)を理解し、それが尊重しあえる社会にしよう。」
LGBTQ の可視化が進んだ台湾が、次のステージである理解と尊重を、論語を使って表現してるってだけでクールなのに、このテーマには成人年齢を20歳から18歳に引き下げようと言う、台湾社会の動きも含んでいるそう。
歴史と多様性、そして民主主義を内包したこのテーマ。なんて知的なんだ台湾は。
3. ちびっこパレード
今年の台湾パレードは台北101がある市政府から、西へ2つのルート(北ルート・南ルート)で進む。
このルートには書いていないのだが、ミニ・パレードと言って、なんとLGBTQカップルが授かった子どもたちによる、ちびっこパレードも行われるとのこと。台湾があまりにも先を行きすぎていて、私にはもはや前が見えない。
「台湾パレード防疫ルール」には、「人混みが激しくて、ソーシャルディスタンスをとるのが難しくなるから、マスクはちゃんとつけてね。」と言う呼びかけ。おそらくハームリダクション的な考えだと思うけれども、この辺のしなやかさ、さすが台湾。
今回、防疫とバーレードをどうやって両立させているのかも、台湾のパレードからから勉強させてもらおうと思う。
4. 民進党フロート
今年は与党、民進党もパレード初参加の予定。蔡英文総統がツイートでフロート参加者を募ると言う、主催者の胃が痛くなりそうな募集をかけたところ、フロート参加枠は一瞬で一杯に。(参加者が渡されるマスクと旗、欲しかった・・・。)カナダ、ニュージーランドでは首相がパレードを歩いたのだけど、台湾もまさかはありうる???
5. 君子成人之美
そんななか、台湾の軍隊で初の同性同士の結婚式が執り行われるというおめでたいニュースが。
パレード前日の30日、すなわち同性婚が施行されてから18ヶ月目にひらかれる、陸海空各軍の合同結婚式に、史上初、二組の女性カップルが参加するとのこと。なんかもう可愛すぎる。
18歳になる台湾LGBTパレードと、自由から18ヶ月目の結婚式。
"君子成人之美”
国の威信をかけた祝祭が、もうすぐ始まります!
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