#10 ランニング中に堤防で殺されかけた話

最近、会う友達に「note読ませてもらったよ!」と言われることが時々あってとても嬉しい。

YouTubeSNS、ブログなどのさまざまなプラットフォームから人生に役立つ情報、知識などが溢れている現代に、私のセンスのない記事を貴重な時間を割いて読んでくださっている方々には老若男女問わず幸せになっていただきたいものです。

私は、大好きなロックバンド UVERworldのボーカル 
TAKUYA∞さんに憧れて毎日ランニングをしていた時期があった。

アップテンポな音楽を聴きながら、車通りが少なくなった田舎の夜に、風に当たりながら走るのはしんどいだけではなく心地良さもあった。

自分で決めたランニングコースの途中に堤防に入るところがある。
堤防を走っている時が走っていて1番テンションが上がるくらい、横を見ると山や川が見え、風当たりもよく、お気に入りだった。

大学の授業が早くおわり、日没する前に走ることができた。夕焼けの堤防は夜とはまた違い周りが良く見え、景色がとても良かったのだ。

そんな堤防をルンルンで走っていたら、向こうの方から全力疾走で走ってくる男の人が見えてきた。

何やら右手に銀色のものを持っている。
何を持ってるんだろう。

だんだん距離が縮まってくる。
だんだん男の人の右手が鮮明に見えてくる。
え?あれってもしかして………な、ナナナナナナ
ナイフぅぅぅ!?

いやいやいやいやいやいやいやいや、怖すぎる!!
どうする?どうしたらいい??
このまま折り返して逃げるか?
堤防から横に抜けて逃げるか?

10kmを走っていて1番しんどくなる区間はだいたい78kmくらいである。
そう、まさにこの時、78km
こんな時に急に折り返しても肺が潰れてしまいそうになる。足もおそらく動かなくなる自信がある。
それに、背中を見せて逃げると相手を刺激させ、ペースを上げてくるのではないかということも考えられる。

そうこう考えているうちに距離がどんどんどんどん縮まっていく。
走っている時の汗なのか焦っている時の汗なのかわからない。
それくらい恐怖の汗が半端なかった。
すれ違う恐怖の瞬間まで20m15mと少しずつ縮まってきて、心拍数が激しく上がってきた。

そうだ、すれ違う手前に体を横にかわして逃げよう。もうそれしかない。

一か八か、失敗は許されない。
野球とランニングで培った脚力を見せてやる。

相手と交錯するまで3............2.................1








そのとき、男の人が持っているものは
ナイフ🔪ではなくPSPだった。




………………………………………………………………ええええええええええええええええええ
どどどどどどどどどういうこと????????


まじで意味わかんないんですけど!!!!

ここでのツッコミどころは3つある。

 なぜ、運動する格好でもないのに私の方目掛けて全力疾走だったのか

 なぜ、平成も終わりに近づいている時代にPSPを持っているのか

 、②より
PSP片手に全力疾走しなければならない状況なんて存在するのか


あきらかにヤバい人だった。


この出来事がトラウマになり
今後私がランニングすることはなくなった。



というわけではなく
数日後にインフルエンザにかかり、走る気が失せて毎日続けてたランニングが2ヶ月で終わったのであった。


~余談~
私は知り合いによく「変わってるね」と言われる。
私も自分が変わり者であることに誇りを持っているのだが、そんな私から見てもこの男性や、以前の記事にも書いた、電車で隣に座ってくる女の子はほんとうに変わり者だなと思った。

なにかそうしなければならない理由があるのか考えても考えてもわからなくなってくるので
ま、そんな人もいるんだなと思うことにした。

私も仕事や生活において誰かに
「ま、こんな人もいるんだな」
と思われているのであろう。

他人に認められるためだけに生きているのではない。

みんな!自分らしく生きような!!