skeb一作目の創作ノート
AI画像が猛威を振るう昨今、ご懇意にしてくださっているやぱぱさんからのskeb依頼が舞い込んで有頂天。
それまでに培った技術を駆使しつつ、昔から挑戦してみたかった大型キャンバスに臨んでみました。
やぱぱさんから、苦労した点やこだわった部分について伺いたいということなので、相変わらず思い出して書いてみます。
まず、お題は『シスター恥』だけでした。
やぱぱさんにシス恥とウララのイコンを描いてくれたのを踏襲し、リスナー娘の一人であるやぱぱさん+大集合の記念絵を描きたいなと思い立ちました。
この時点で、シスター恥が今でも来てくれるリスナー、来なくなったリスナーの平安を祈るというアイデアが出たので、まずは祈っているポーズを描き始めました。
そして、西洋絵画に見られるパトロンへのサービス手法を取り込むために、頭上高くに(通称、墓標。本来はモーセの十戒を想起させるような)石版を設置した構図にしました。
ここから、宗教色が強く出始めるようになり、ミケランジェロの『最後の審判』や『アダムの創造』などのエッセンスを取り込んで、構図は完成しました。
ここで、油絵的に一枚のレイヤーで塗りの統一感を出すか、レイヤー構造に留意して制作速度を重視するかなど、またレイヤーの上下はどのように…と考えた結果、(本当は60日の納品猶予があったのですが、勘違いして30日しかないと思ってしまい)速度重視にしました。
幾ばくか、線画レイヤーを眺めて、ここは手前に来る奥に行く、と塗りシュミレーションをして塗りを開始。
一番奥の空、石版や雲、リスナー娘に十字架、シスター恥と進めていき完成させました。
細かいところでの、苦労とこだわりといえば、やはり、乱雑でも遠目で見ると布や雲に見えるように描くには、、、ということでした。
そこで、クリスタのブラシで厚塗り油彩、雲ブラシを新規に導入して挑みました。
ほぼ大半は厚塗り油彩で、細かいところ適時ドライガッシュを活用しました。
なんとか、それっぽく見えてる感じになり、あとは色合いで深みをもたせたかったのですが、そこは技量不足…。
ほかに、十字架の逆光とレンズフレア。色収差を使いたかったのですがいまいちやり方が覚束ずでしたので、オーバーレイなどレイヤーを重ねたりして力技で輝き感を出しました。今となれば、アナログチックな画風にデジタル要素を無理に入れなくて結果良かったかなと思います。
他に、絵についてではなく文言について。
石版に感謝の言葉を詰め込ませつつ、恥ずかしいのでよく凝らしてみないとわからない感じで、聖書の詩篇8:2_3と、仏典からやぱぱさんにぴったりかなと思う文言を入れてます。
あとは、薄っすらと名前を表記したりなんだり…
やっぱり、立体感出すための影の入り方が苦手!!
以上、もっとここについて聞きたいとかあれば追記する形で、ここで結びます。
ありがとうやぱぱさん!
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