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ナガワールドのポーカープロモーションを利用して3週間過ごしてみた結果(2024/7/30~8/19)


はじめに

この度、一部のポーカーYouTuberからも紹介され話題となっているプロモーションを利用して最大宿泊日数の20泊21日を無料で宿泊してきました。
2024年8月時点での現地の情報を実体験を元に書き記しておりますのでお役立ていただければ幸いです。
帰国時点では記事を書く予定はなかったため画像がほとんどないうえ、絶望的な文才ですので予めご容赦ください。


プロモーション予約方法

下記リンク(予約フォーム)より予約が可能です。
Play Poker & Stay Free (http://pokerrooms.crd.co)

通常翌日には返信があるとのことですが、私が予約した際には3日経過しても返信がなかったため下記のメールアドレスへ直接メールしました。
<rewards@nagaworld.com>
こちらは翌日には返信がありました。

※WPTやAPPTなどの国際トーナメントが開催される期間は本プロモーションは対象期間外ですのでご注意ください。


カンボジア入国査証について

入国査証(ビザ)の取得方法は以下の3つです。
①入国時に空港で取得
②カンボジア外務省のホームページ(https://www.evisa.gov.kh )からe-visaを取得
③日本にあるカンボジア大使館で取得

手間と費用を考えると①一択です。
私は心配性な性格なため事前に日本で取得したく②の方法でe-visaを取得しましたが、手続きが面倒なうえ費用が$36かかり①の費用$30に比べて$6割高でした。


空港からナガワールドまでの移動

プノンペン国際空港からナガワールドまでの距離はおよそ10kmで、所要時間は交通状況によりますが車で30分ほどです。
空港から出るとタクシーやトゥクトゥクの呼び込みの嵐ですが、言われるがまま乗車するとまず間違いなくぼったくられます。
滞在期間の移動も含めGrabという配車サービスを利用することをお勧めします。
私はトゥクトゥクを手配して約$5ほどでした。

東南アジア圏で使用できる配車やデリバリーのアプリです。
クレジットカードを登録してカード払い、もしくは現金払いが可能です。

また、当然ですがインターネットに接続するにあたり海外対応の機種以外は海外用のSIMカードが必要です。
SIMカードは空港でも販売されているので先に購入する必要があります。
※SIMカードに関しては私自身知識が乏しいため、より良い手段があるかもしれません。


チェックイン~チェックアウトまでのプロモーション利用の流れ

ナガワールドホテルは「ナガワールド1」と「ナガワールド2」の2つの棟に分かれており、宿泊するのは「ナガワールド2」です。
ナガワールド2のロビーにてチェックインの手続きを行い、その際にポーカープロモーションの宿泊予約をしている旨を伝えてください。
宿泊日数に応じた金額をデポジットする必要があり、クレジットカードor現金どちらも利用可能です。

20泊のTotal Depositが$2,700と記載されていますが、今回実際にデポジットした金額は$2,000でした。

チェックイン後、ナガワールド2の地下フロア(LG)から地下通路を使ってナガワールド1へ移動して、2階のポーカールームにてカジノのメンバーズカードを作成します。(カード作成時にパスポートの提示が必要です)
ポーカーをプレイする際は毎回ディーラーにメンバーズカードを提示することでプレイ時間が記録されていきます。
総プレイ時間は受付に聞くと教えてもらえます。

チェックアウト当日の0時を迎える前に宿泊日数×8時間のプレイ時間を満たさなければなりません。
チェックアウト当日にポーカールームの受付にてプレイ時間の証明書を発行してもらい、チェックアウト手続き時に証明書を提出することでデポジットした金額が返金されます。


ナガワールドのポーカー環境

先に自身の結果をお伝えすると、1-3のみ約168時間稼働に対して+$1640(3.25bb/h)という、目標としていた数値には遠く及ばない結果で終えました。
この情けない結果で戦略の話は出来かねるため、ざっくりと1-3のプレイヤーの傾向についてお伝えします。

≪プレイヤーの傾向≫
当然個々のプレーヤーでスタイルが異なるため割合の多さという話になりますが、全体の傾向としてタイトパッシブな印象を受けました。
これはプロモーションを利用するプレーヤーが多いために稼働時間を稼ぎたいという思考の影響が大きいのかもしれません。
ブラフで3発打ち切るようなプレーラインは滞在中数えるほどしか見かけませんでした。

現地のプレーヤーはリンプを多用するプレイヤーが多く、スートやコネクターはほぼ参加するプレーヤーやAQsやTTあたりのかなり上位のハンドまでリンプにまわすプレーヤーもおり、リンプのレンジは相当広かったです。
基本はリンプを使い、ある一定の強さ以上のハンドは4bb~5bbオープンという分かりやすいプレーヤーも多いです。
3betに関しては標準的な頻度で行うプレイヤーと極少頻度(プレミアのみ)でしか行わないプレイヤーに2極化しているため、そこの見極めはかなり大事かと思います。当然このステークスではライト3betはほぼ見ないです。

フロップ以降のベットサイズはリンプポットであれば基本ポットオーバーサイズが使われ、2bpや3bpでもpot60%以上のサイズが頻繁に使われます。
フロップのベット頻度はかなり高めですが、フロップ高サイズベット→ターンチェック(諦めorマージナル)のパターンがかなり多いです。
フロップのスロープレイを除き、チェックレンジに強いハンドを残すプレーヤーは日本人以外ほぼいません。
高めのベットサイズが標準であるために、こちらのpot30%のCBに対してナッシングでレイズしてくるプレーヤーはしばしば見ました。

日本人の人数に関してですが、私が稼働し始めた8月頭の時点では自分以外に卓に1~2名ほどとそれほど多くない状況でした。
今回たまたまお盆期間が重なったため、8月中旬からは日本人が一気に増え卓に4~5名という状況が頻繁に発生する特殊な状況でした。
長期休暇の特別な時期を除くと卓に日本人は1~2名、現地プレーヤー3~4名、欧米系1~2名、中韓1~2名といったバランスが平均的かなと思います。

≪稼働を終えての感想≫
私は今回のカンボジアの他にはフィリピンの50-100しか経験したことがありませんが、同じステークスとして考えると圧倒的にカンボジアのほうが辛く感じました。
これは私個人の意見のみではなく、周りの日本人の方々もほとんど同意見でした。
一定以上の理解度があるプレーヤーの割合が高く、極端に無茶苦茶なプレイが滅多に発生しないのが要因かと思います。
プロモーションによる経費の軽減ありきで考えると魅力的ですが、プロモーションにつられて甘い考えで臨んでしまうと大きく負け越して早期撤退を強いられる可能性は充分にあります。
実際に今回の滞在期間中にポーカーのバンクロールが底を尽き、1日8時間以上稼働しなければならないのにできないという状況に追い込まれた日本人を何人も見ました。
バンクロールに限りがあり序盤に下振れを受けた場合、「1日8時間ペースで稼働し続けなければならない」というのは精神的に大きな重圧としてのしかかることを理解して臨まなければなりません。
あとシンプルに稼働を強いられる8時間は2倍疲れました。

≪レーキ≫
5%の5bbcap($15)です。
細かい計算方法は分かりませんが、$2.5チップが存在するので0.5bb単位で計算してくれてるのかもしれないです。

≪コンプ≫
1-3は1時間毎に$1、2-5は1時間毎に$2のコンプが貯まります。
ポーカールームの食事は$10~$15のメニューが多いため、1-3であれば1日フルで稼働して1食コンプで食べられるイメージです。

≪飲み物≫
飲み物は一部を除き、コーヒーやビールなどほとんどが無料です。

≪ラッキードロー≫
毎日14時・16時・18時に行われ、抽選で1名に$100(14時のみ$150)が当たります。
抽選を受ける条件として、抽選時間の1時間30分以上前から着席している必要があります。

≪トーナメント≫
毎週土曜と日曜はハウストーナメントが日中開催されています。
土曜日は$50バイイン、日曜日は$100バイインのトーナメントですが、どちらもレイト時にバイインと同額のアドオンがあるため注意が必要です。
なお、トーナメントのプレイ時間はプロモーションに反映されません。

≪その他≫
・バイイン時にUSDをチップに変える際、札の切れ目を入念にチェックされます。少しでも切れ目があった場合は使用不可能のため注意が必要です。
・1-3のバイインはMIN$100(33b)、MAX$500(167bb)です。
・全テーブルにUSBポートが設置されています。ケーブルを所持していない場合は$10デポジットすることで貸し出しを受けられるそうです。


ナガワールドホテル内の設備

≪朝食ビュッフェ≫
毎朝6:00~10:30の間、ナガワールド2の2階で無料ビュッフェを食べることができます。もったいない精神で皆勤賞を達成した結果2kg太りました。

≪フードコード≫
ナガワールド2の地下フロアがフードコートです。
麺類・カレー・中華・ハンバーガーなどがあり、価格は$5~$7ほどです。
キャッシャー(レジ)の周りで販売されている、パン・ケーキ・フルーツは20時以降半額になるのでお得です。
あと夜の時間帯になると怪しい女性達がたむろしており、露骨に誘惑してきます。

≪フィットネスジム≫
ナガワールド1の6階にフィットネスエリアがあります。
ダンベルは2kg刻みで最大20kg。
ベンチが2台あり、その他最低限のマシンがあるといった小規模のジムです。
利用可能時間:6時~22時

≪プール≫
今回利用することはありませんでしたが、ナガワールド1の6階or9階どちらかにあるとのことです。


その他

・スーパーマーケット

ナガワールド2の正面入り口を出て反時計周りに進むと、丁度ナガワールドの裏側にあります。
24時間営業で品揃えは豊富ですが、価格は日本の1.5~2倍の印象でした。

スーパーの外観(ナガワールド2の裏)

・ランドリーショップ

上記で紹介したスーパーマーケットの道路の向かい側にあります。
1kgあたり$1で洗濯と乾燥をしてくれます。
(+アイロンがけの場合は1kgあたり$1.5)
ホテルにもランドリーサービスがあると聞きましたが、シャツ1着$1・靴下一足$0.5という料金形態のようなので、費用を抑えるのであればランドリーショップへ預けたほうが良いかと思います。
大体預けた翌日の夕方以降に取りに来るよう時間を指定されますが、指定時間に取りにいったらまだ終えていなかったり、一部服が汚れて返ってきたので再度洗ってもらったという話も聞いたのであまり質は良くないと思います。

ランドリーショップの外観の一部

・プロモーションの裏技(グレーゾーン)

本プロモーションは1室2名での予約が可能です。
その場合プロモーションに参加する必要があるのはメインゲスト1名のみです。
つまりメンバーズカードを2人で共ゆ…..
限りなく黒に近いグレーなので自己責任でお願いします。

最後に(初海外ポーカーの方へ)

カンボジアが海外初遠征という方、実際にプレイするまではワクワクと不安な気持ちで一杯だと思いますが全く心配いりません。
英語が理解できなかろうとポーカー用語と数字が分かればプレイできますし、ニコニコしていれば周りはフレンドリーに接してくれます。
海外ライブポーカーは日本人以外とのコミュニケーションが魅力の1つだと思うのでそこも楽しみつつ、たとえバッドビートをくらってもグータッチしながらナイスハンドと伝えるぐらいの日本人の器の大きさを見せてやりましょう。(心の中では台パンしてチップぶん投げましょう)
皆様が充実したポーカーライフを過ごせることを祈っています!

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