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妙義山は怖楽しい

2022年11月、群馬県にある妙義山へ。妙義山はガチで危険なルートと、初心者でも行けるルートがあって、今回は難易度が低めの石門巡りと呼ばれるルートを選んだ。

石門巡り、はてさてどんな石門があるんだろう?
今回は夫のY氏が選んだ山なので予備知識はゼロ。途中にあった看板によると、石門は四つ、その他にも見どころとなる岩がいくつかあるようだ。

わくわくしながら進むと、第一石門はすぐそこにあった。

巨大な岩はアーチのようになっていて、確かに、これは穴の開いた岩というよりも、門という感じ。


第一石門

少し上ると、第二石門のお出迎え。第一石門は広くて通りやすかったが、ここから先は選ばれたものしか通さぬ!と言わんばかりの狭さと険しさだ。
鎖を掴んでよいせよいせと登って岩にあいた穴に身をねじりこませ、またよいせよいせと鎖を掴んで降りていく。

第二石門。裏側から

次の第三石門は、ちょっと外れたところにあって、残念ながら通り抜けることができない。

先の二つと比べてこじんまりとしている。穴の中から外を眺めると、紅葉がちょうどきれいに見えた。建物の中から日本庭園を眺めているような、のどかな気持ちになる。

第三石門は雅な感じ

最後の第四石門は、これまた立派で、アドベンチャーゲームの門みたいだった。村と外の境目で、あの先にはモンスターが待っている・・・みたいな。

第四石門。あの向こうには何が待ち構えているのか。

第四石門の脇へ回ると、柱のように垂直に立った岩があって、どうしてこんなことになっているのか不思議で、壮大で、ちょっと感動する。

崩れ落ちないのが不思議

第四石門をくぐって、さらに進む。鎖場を登って、また鎖場を登り・・・。

これはもうロッククライミングだ。岩の壁のくぼみに足を引っかけて、真上に登っていく。大変だけど、これが楽しい。

よく登れたもんだ

胎内くぐりはそれはもう怖かった。細い足場を進み(足を踏み外したら多分死ぬ)、岩の間に身体をねじり込ませて(リュックが天井の岩につかえて降ろさないと進めないくらい狭い)、胎内くぐりの岩場の穴につく。穴から覗く景色は素晴らしい。
素晴らしいけど、下を覗くとヒエッとなる。この穴をくぐりぬけると輪廻転生的な意味で胎内に戻りそうだ。

手前が胎内くぐり。ちなみにくぐったら多分死ぬ。

お次は天狗の評定。ここは見晴らしが良かった。

最後に大砲岩へ。
大砲岩はどちらかというとちょんまげに見えた。せっかくなので、岩の上に恐る恐る上って、ちょんまげの先っぽあたりに立つ。やっぱりヒエッとなる。

右側のちょんまげみたいのが大砲岩。あの先端まで登るのは怖かった。

ちょんまげから降りると、松ぼっくりみたいな実がついた植物が生えていて、可愛かった。そういえばあとひと月でクリスマス。早いなぁ。

第四石門まで戻って、中之嶽神社へ向かうルートへ。

道がきれいだと気分も上がる

ここで終わりにする予定だったけれど、轟岩も神社のすぐそこのようだったので行ってみることにした。

ちょっと行ってすぐ戻ってこれるだろうと思っていたのだが・・・甘かった。

轟岩は眺めるだけかと思ったら、登れるのだ。そして結構、危ない。


梯子&鎖場‼

やっと頂上!見晴らし抜群すぎて怖い!
恐る恐る下を覗くと、中之嶽神社が真下に見える。

最後はお参りして、天ぷらとそばを食べて帰った。

中之嶽神社。階段が地味に辛い。


巨大な大黒さま。大きい分だけご利益があるかも・・・?


お昼ごはん


それにしても、人間って怖い所になんで行きたがるんだろう。大砲岩の上に上がった時も、轟岩から真下を覗いたときも、「ヤバッ高い!怖い!」と足をぞわぞわさせながら、その一方でその恐怖を楽しんでいる。一歩間違えたら死ぬ状況を楽しむなんて、それなんてドエム?

ジェットコースターも怖いのが楽しい。普段はデスクでPCをこちゃこちゃやっているからこそ、なんていうか、そういった恐怖が開放的に感じるんだろうか。

何が言いたいのか分からなくなってきた。とりあえず、妙義山は怖楽しかった。

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