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配当談議|7931 未来工業【両学長こびと株リベ大生必見!日本の高配当株投資】

結論

◆ 7931 未来工業(株)は買いか?

配当利回り・・・4.82% → 比較的割安
(平均:2.27%)

PBR・・・・・0.82倍 → 比較的割高
(中央値:0.76倍)

PER・・・・・10.44倍 → 比較的割安
(中央値:14.44倍)

※2023/06/04の数値

全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。

◆ 銘柄分析まとめ

7931 未来工業(株) 銘柄分析まとめ
7931 未来工業(株) 銘柄分析まとめ

最新情報はリンクで確認要:IR BANK「決算」「価値

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◆ 売上高

増加傾向

◆ EPS(一株当たり利益)

増加傾向

◆ 営業利益率

10%以上

◆ 自己資本比率

70%以上

◆ 営業キャッシュフロー

毎年黒字で増加傾向

◆ 現金及び現金同等物

コロナショック時に自己株式の取得を128億円実施した

◆ 一株配当

増配傾向

◆ 配当性向

30〜60%で健全かつ良好

◆ 配当利回り

堅実な増配の割に株価が安い

◆ 1年株主総利回り(TSR)

コロナショック後は低迷したが2023年3月より急騰

◆ PBR(株価純資産倍率)

PBRは1倍割れが続く

◆ PER(株価収益率)

化学業界でみても全業種でみても割安か

長期的な実績の評価

事業の成長性・・・○
株価の成長性・・・◎
財務の優良性・・・◎
配当利回り・・・・◎
配当の成長性・・・◎

配当談議

本記事では「7931 未来工業(株)」を株価成長と利回り4%以上の高配当の両取りを狙える優良高配当銘柄として紹介していく。

本記事は以下の様な人におすすめ。

リベ大と両学長こびと株.comをチェックし、
 日本の高配当株銘柄を探している人

・日本の高配当株ポートフォリオや銘柄の
 参考情報を探している

・具体的な銘柄について解説がなくて困っている

リベ大と両学長、こびと株.comの発信をチェックしている人には特におすすめだ。

リベ大生必見と言っておく。

◆ 本記事の独自性

・日本の高配当株銘柄を観る上で重要な12指標を
 徹底分析
・リーマンショックとコロナショックの影響を
 分析

!!----注意----!!


本記事は、分析・紹介している株式銘柄への投資を推奨するものではない。十分にご注意いただきたい。

また株式は債券などに比べてハイリスクな投資対象となる。

株式投資には元本割れのリスクがあるので、くれぐれも投資は自己責任で行う様お願いしておく。

盲信せず最後の投資判断はご自身で行っていただき、自分のリスク許容度に応じた手法・銘柄を選択することが推奨される。


◆ この記事の著者

投資家B

【投資歴】インデックス投資を2年、日本の高配当株投資を1年継続中。減配実績0、配当利回り4.25%のポートフォリオを運用中で、2022年の配当を除いた損益は+1.51%!今まで分析した日本の高配当株は424銘柄で、ウォッチしているのは108銘柄。 / 【来歴】4大経済系の学部を卒業後、バイヤーとして4年以上経験を積んできた。仕事柄、仕入先企業の財務分析をすることもあり、簿記3級も取得している。 / 【記事】日本の高配当株銘柄を分析し、実際に自分が投資している記録として具体的な銘柄を挙げて情報を公開中。 / 【目標】配当金を使って毎年家族で高級焼肉に行く(プチ贅沢したい) / 【近況】2531|宝ホールディングスを購入

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配当談議

基本情報

◆ 基本情報

企業名・・・・未来工業(株)
コード・・・・7931
業種・・・・・化学
時価総額・・・605.35億円
市場名・・・・東証プライム,名証プレミア
決算日・・・・9月末
銘柄サイズ・・超小型株(TOPIX small 2:1,001〜2,167位)
変動性・・・・景気敏感銘柄

売上高

売上高 指標図解
売上高 指標図解

IR BANK|7931

◆ 売上高の概要

グラフは過去14年間の売上高の推移となる。

長期的には増加傾向で、長い目で見て事業規模は順調に成長している。

過去14年中10回はプラス成長となっている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、売上高の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・-11.45%
非常に大きくマイナスとなり、影響が非常に大きくあった。

コロナショック時

2021年3月末の成長率・・・-4.00%
マイナスとなり、影響があった。

2022年3月末の成長率・・・+2.32%
プラスとなり、堅調に推移した。

EPS(一株当たり利益)

EPS 指標図解
EPS 指標図解

IR BANK|7931

◆ EPSの概要

グラフは過去13年間のEPS(一株あたり利益)の推移となる。

長期的には増加傾向で、長い目で見て収益力は順調に成長している。

過去13年中8回はプラス成長となっている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、EPSの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

コロナショック時
2021年3月末の成長率・・・+4.4%
プラスとなり、堅調に推移した。

2022年3月末の成長率・・・-10.50%
大きくマイナスとなり、影響が大きくあった。

営業利益率

営業利益率 指標図解
営業利益率 指標図解

IR BANK|7931

◆ 営業利益率の概要

グラフは過去14年間の営業利益率の推移となる。

継続して5%以上で、高収益な事業モデルを維持している。

過去14年中11回は10%以上となっている。

2022年の数値
化学業界の中央値・・・7.3%
全業種の中央値・・・5.5%

ザイマニ|財務分析マニュアル

リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業利益率の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率+2.05%
大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

コロナショック時

2021年3月末の成長率+0.39%
小さくもプラスとなったが、変動は小さかった。

2022年3月末の成長率-0.64%
マイナスとなり、影響があった。

自己資本比率

自己本資本比率 指標図解
自己本資本比率 指標図解

IR BANK|7931

◆ 自己資本比率の概要

グラフは過去14年間の自己資本比率の推移となる。

継続して40%以上で、財務面で不安を全く感じない。

過去14年中14回は60%以上となっている。

過去14年中1回は80%以上となっている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、自己資本比率の変動率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の変動率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の変動率・・・+0.04%
プラスとなり、堅調に推移した。

コロナショック時

2021年3月末の変動率・・・+2.3%
大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

2022年3月末の変動率・・・-0.40%
マイナスとなり、影響があった。

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフロー 指標図解
営業キャッシュフロー 指標図解

IR BANK|6333

◆ 営業キャッシュフローの概要

グラフは過去14年間の営業キャッシュフローの推移となる。

毎年黒字を維持しており、しっかりとキャッシュを生み出せている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、営業キャッシュフローの成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・+57.68%
非常に大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

コロナショック時

2021年3月末の成長率・・・-7.36%
マイナスとなり、影響があった。

2022年3月末の成長率・・・+20.19%
プラスとなり、堅調に推移した。

現金及び現金同等物

現金及び現金同等物 指標図解
現金及び現金同等物 指標図解

IR BANK|7931

◆ 現金及び現金同等物の概要

グラフは過去14年間の現金及び現金同等物の推移となる。

長期的には増加傾向で、長い目で見て現金を積み上げている。

過去14年中11回はプラス成長となっている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、現金及び現金同等物の成

長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・+12.54%
大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

コロナショック時

2021年3月末の成長率・・・+15.14%
大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

2022年3月末の成長率・・・+18.37%
非常に大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

一株配当

一株配当 指標図解
一株配当 指標図解

IR BANK|7931

◆ 一株配当の概要

グラフは過去13年間の一株配当の推移となる。

長期的に増配を続けており、問題ない実績となっている。

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、一株配当の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

コロナショック時

2021年3月末の成長率・・・±0%
一株配当は据え置きとなった。

2022年3月末の成長率・・・+25%
大きくプラスとなり、経済危機でも堅調に推移した。

配当性向

配当性向 指標図解
配当性向 指標図解

IR BANK|7931

◆ 配当性向の概要

グラフは過去14年間の売上高の推移となる。

長期的には増加傾向で、長い目で見て事業規模は順調に成長している。

過去14年中10回はプラス成長となっている。

2022年の数値
化学業界の中央値・・・28.4%
全業種の中央値・・・25.9%

ザイマニ|財務分析マニュアル

◆ リーマンショックとコロナショックの影響

ここではリーマンショックとコロナショック時に、配当性向の成長率が前年度と比較してどう推移したかを見ていく。

リーマンショック時

2009年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

2010年3月末の成長率・・・N/A
残念ながらデータは示せない。

コロナショック時

2021年3月末の成長率・・・-1.10%
マイナスとなり、堅調に推移した。

2022年3月末の成長率・・・+9.6%
大きくプラスとなり、大きく影響があった。

配当利回り

配当利回り 指標図解
配当利回り 指標図解

できるだけ利回りが高い時に購入や買い増しをするイメージを持つ。

IR BANK|7931

◆ 配当利回りの概要

グラフは過去6年間の配当利回りの推移となる。

各年の最も高い時の配当利回りを平均すると2.27%となる。

2.27%を超えると比較的高利回りと言える。

2022年の数値
化学業界の中央値・・・2.4%
全業種の中央値・・・2.2%

ザイマニ|財務分析マニュアル

1年株主総利回り(TSR)

1年株主総利回り(TSR) 指標図解
1年株主総利回り(TSR) 指標図解

株価増減率=前年度決算日の株価と該当年度決算日の株価を比較している。
配当利回りは該当年度決算日の株価と配当金を計算したものを採用する。

IR BANK|7931

◆ 株主総利回りの概要

グラフは過去12年間の1年株主総利回りの推移となる。

株価を加味すれば1年間のリターンは-19.58%〜+36.00%まで変動があり、トータルリターンは決して毎年プラスではない

高配当銘柄が配当金を狙えると言っても、常に株式市場の相場変動にさらされていることを忘れてはならない。

過去の市場での扱いが「グロース=割高」か「バリュー=割安」か見るために、5年株主総利回りも確認しておきたい。

TOPIXなどのベンチマークと比較して数値が高いほど市場での評価が比較的高く、グロース株の扱いであると言える。

5年株主総利回り(2021年度期末の数値)

未来工業(株)の値・・・128.5%

2016年3月期末の株価を基準=100%とした指数で算出
5年株主総利回り=(基準株価+5年間の合計配当金)÷該当年度末の株価
金融庁HP掲載「株主総利回り計算方法.xlsx

化学業界の中央値・・・145.7%

ザイマニ|財務分析マニュアル

TOPIXの値・・・162.3%

TOPIX配当込み

2021年度期末の5年株主総利回りは、TOPIXの値に比べて低い値となっている。

2021/3期末までの市場での評価は比較的低く、バリュー株で割安感があると判断できる。

2022/3期末の5年株主総利回りは112.2%となった。

一株配当は40円〜50円へ増配となり、株価は1,820〜1,571へ下落し低調となった。

TOPIXの144.3%と比較すれば、市場での評価は低いと言え、バリュー株で割安感があると観ることができる。

2023/3期末は増収減益となる見込みで、一株配当は据え置きを予定する。2023/3の株価は1,509円と前期末(2022/3)より-62円となり下落している。

5年株主総利回りは2023年3月31日時点の株価で81.4%となっており、TOPIXの144.3%と比べて低く、バリュー株で割安感があると判断できる。

現在株価は2,364円で前期末(2022/3)より855円上昇している。現在の株価で計算した5年株主総利回りは103.7%となる。137.8%(2023/5/31のTOPIXの値)と比べて低く、バリュー株で割安感があると観ることができる。

PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率) 指標図解
PBR(株価純資産倍率) 指標図解

中央値の参考:ザイマニ|財務分析マニュアル

IR BANK|7931

◆ PBRの概要

グラフは過去13年間のPBRの推移となる。

各年のPBRの平均を取ると0.76倍となる。

2023/6/4のPBRは0.82倍で比較的割高と言える。

数値は「IR BANK」を参考にしている。

PBR=解散価値とは

PBRは別名「解散価値」とも呼ばれる。

解散価値とは以下の様な考え方から定義されるものだ。

仮に会社が何らかの理由で事業活動をやめて解散する場合、金融機関等の負債を全て返済して残った資産を株主の間で分けることになる。

PBRが1倍とは、株価と企業が解散した時の株主への資産分配額が同じことを表す。

実際に会社が事業活動をやめる場合、全ての負債を支払った後に資産が残るかは怪しいが、考え方として株価を見る時に重視されている。

配当談議

2022年の数値
化学業界の中央値・・・0.8倍
全業種の中央値・・・1.0倍

ザイマニ|財務分析マニュアル

PER(株価収益率)

PER(株価収益率) 指標図解
PER(株価収益率) 指標図解

中央値の参考:ザイマニ|財務分析マニュアル
PERが1倍とは、投資金額(株価)を企業が1年で利益として回収してくれることを表す。

IR BANK|7931

◆ PERの概要

グラフは過去13年間のPERの推移となる。

各年のPERの平均を取ると14.44倍となる。

2023/6/4のPERは10.44倍で比較的割安と言える。

数値は「IR BANK」を参考にしている。

2022年の数値
化学業界の中央値・・・12.3倍
全業種の中央値・・・13.1倍

ザイマニ|財務分析マニュアル

まとめ

最後にまとめとして投資家Bの判断と考えを再掲しておく。

配当利回り・・・4.82% → 比較的割安
(平均:2.27%)

PBR・・・・・0.82倍 → 比較的割高
(中央値:0.76倍)

PER・・・・・10.44倍 → 比較的割安
(中央値:14.44倍)

※2023/06/04の数値

全力買いはできないものの、まだまだ割安に放置されていると判断できる。

◆ 銘柄分析まとめ

7931 未来工業(株) 銘柄分析まとめ
7931 未来工業(株) 銘柄分析まとめ

最新情報はリンクで確認要:IR BANK「決算」「価値

長期的な実績の評価

事業の成長性・・・○
株価の成長性・・・◎
財務の優良性・・・◎
配当利回り・・・・◎
配当の成長性・・・◎

配当談議

正にキャピタルとインカムを両方実現し得る銘柄と言える。

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