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新人配車マンへ贈る配車の教科書①

はじめに

みなさん始めまして、私は物流会社で配車担当をしているたろーと言います。今回初めてnoteで記事を公開するにあたり、何について書いていこうかなと考えました。

私がSNSやブログなどで配車や物流に関する情報を発信するようになって、丸2年が経過しました。そもそも、配車マンのブログなどというニッチな情報を取り扱おうと思った背景としては、私が配車担当になったときに有益と思える情報がなかったからに尽きます。

当時私がgoogleで検索した時にヒットする記事といえば、配車マンが乗務員にキレられていたり、配車担当に任命されて苦しいですといったyahoo知恵袋の情報などが大半でした。あとは企業が作ったとりあえずの配車業務みたいなものとかですね。

ですので、新たに配車係になった人たちに困らないように、いろんな解説を交えつつブログで情報発信してきたつもりです。それなりにPVも増えてきていて、そこそこ読んでいただけているようになったのは嬉しいところですね。

さて、そんな私のブログ「物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々」ですが、おかげさまで記事数も180くらいまで増えております。が、正直言って全てを見返すのが難しい、あるいは若干古い情報になってきている部分もあります。

というわけで、今回は新しく配車マンになった人に向けて、配車ってこういうことをやってるんだよ、こういうことに気をつけて仕事してるんだよ、というのをnoteにしてみようと思いました。

はっきりと申し上げると、ブログ記事の焼き直しやリライト的なものになると思いますので、私のブログを読み込んでいるよという人や、ベテランの配車マンです、という人には物足りない内容になる可能性が高いです。予めご了承ください。

それと、配車の仕事は多岐に渡りますので、この記事一つで完結させる自信がありません(笑)その点もご了承の上お読みください。

配車マンたろーって誰?

そもそも、配車マンたろーって誰やねん、という方も多いかと思いますので自己紹介させてください。と言っても、会社がSNSが禁止しているため、身元を特定できる情報を詳しく開示できないので、なんとなくゆるっとボカしてキャリアを説明します(笑)興味が無ければ飛ばしてください、大した話ではないです。

私の物流業会との接点は高校時代に遡ります。当時バイト禁止だった高校ではありましたが、バレなきゃ大丈夫という暗黙のルールの元、夏休みに某飲料の自動販売機や売店納品の2tトラック横乗りバイトを始めます。時給800円で、8時〜17時まで。部活動のように毎日やり続けました。当時の印象としては、仕事がほぼ運転ってのはいいよなー、でも大変そうだからトラック運転手は将来的には無いかなー、という感じ。

月日は流れ、私は大学を卒業してから物流とは全く関係のない会社に就職しました。しかし、そもそも精神的に強くない性格であったため、その当時の仕事についていけず精神を病んでしまいます。会社もそれで半年くらい休養することになり、そのまま退職。しばらくボーッとした日々を過ごします。

しばらく経って、精神的に回復してきたところから次の就職先を考え始めます。その時に思い浮かんだのが、1日で一つの仕事が終わる方が精神的に楽だろう、人とあまり接点がなければ精神的に辛くないだろう、トラック運転する仕事をするか!という安直なもの。さっそくハローワークに行って求人票を取って面接に行きました。

見事地元の問屋さんに就職。当時の課長には、「大卒の人がうちみたいなところに来るなんて勿体ないよね」と言われていたのを覚えています。しかしですね、私としては運送会社ではなく問屋に入ったのには理由がありまして、運送会社よりも将来の幅が広いんじゃないかな?と考えていたからなんです。

実際、私の目論見は当たっていて、最初は乗務員やっていたんですが、年数を重ねるごとに倉庫担当で倉庫システムの導入に携わったり、配車担当になって運送会社と交渉したり、最終的には倉庫の請負の話にまで首を突っ込めるようになりました。

7年ほどその問屋にはお世話になりまして、今は物流会社に転職し主に取扱の配車マンとして仕事をしている、というのが簡単な経歴となります。人と接したくない、という理由で乗務員になった頃からすると、人間的にも成長したなーと思いますねぇ(笑)

配車って何するの?

さあさあ、無駄に長い前置きが終わりまして(笑)本題に入りたいと思います。配車って何するの?というお話です。

配車というのは車を割り当てて差し向けることを言います。つまり、必要な場所に必要な台数を用立てるのが配車係の仕事です。例えば、A地点からB地点へ荷物を運ぶために、4t車を一台配車する、みたいな感じですね。

なーんだ、簡単じゃん!と思うかも知れませんが、実はこの配車するということに対して色々考えなくてはならないことがたくさんあるのです。ですから、配車って難しいよねということになっているわけです。

あなたの会社は何専門?

簡単に配車という仕事を紹介しましたが、実は会社によって配車マンの仕事の中身は大きく異なります。まず、あなたの会社が物流会社なのか、運送会社なのかによっても変わってくるのでそこから説明させてください。(宅配は難しいので省きます)

あなたの会社が物流会社だった場合、配車するための荷物は基本的には荷主さんが受注したものを運んでいることが多いはずです。物流会社というのは物流センターを持って、荷主から荷物を預かり配送するまでを請け負う会社ですから、その預かっている荷物を運ぶことがメインの仕事となります。

ですので、その荷主の荷物を関西から関東に持って行くように指示があれば長距離の配車が必要ですし、自社センターから問屋や小売のセンターに運ぶ場合は地場配送の配車が必要になってきます。

長距離担当か短距離(地場配送)の配車なのかは、配属された部署によって変わるものと思っていただければいいでしょう。

一方運送会社にお勤めになった配車担当というのは、専門としている仕事によって長距離の配車なのか短距離の配車なのかに分かれてきます。会社によって方針が違うので、関西から関東とか長い距離を走っているようでしたら長距離メインの会社ですし、毎日乗務員が帰ってくる会社でいたら地場配送の会社で間違い無いでしょう。

運送会社の配車マンは、毎日物流会社や懇意にしている荷主に電話して案件をとってくることになります。その案件に応じた車を手配するのが配車マンの仕事ということですね。

こんなふうに、物流会社の配車マンと運送会社の配車マンであっても、やってることが結構違っているというのがわかるかと思います。

ちなみに私が最初に入った問屋は、物流企業の配車マンみたいなイメージですね。荷主が直接自社なので、自社に入った注文を配車が誰にどう割り振って納品させるか?という感じでやってましたので。

配車マンの頭の中はどんな感じ?

では具体的に配車マンは何を考えて配車しているかを見てみましょう。受注する際に気にする部分は大まかに次のとおりです。

・何トン車が必要なのか?
・ウイング車なのか平ボディがいいのか?(他にも特殊車両あり)
・パレット積みかバラ積みか?
・いつまでに持って行くのか?
・運賃はいくらなのか?
・拘束時間は守れるのか?
・必要な装備はあるのか?

ざっとこれだけの情報が必要となります。最低限、上記の情報がなければ配車マンが配車をすることは出来ません。これは長距離でも短距離(地場配送)でも同じことですね。

5tある荷物なのに、4t車を手配してしまっては運ぶことができません。また、腰が悪い乗務員にバラ積みの仕事は厳しいでしょう。相場よりもはるかに安い荷物を受けてしまえば、その運行が赤字になってしまいます。待機時間が長い仕事の後に、長い距離を走る仕事をすれば高速時間をオーバーしてしまうでしょう。

こう言った具合に、配車マンは色々考えながら日々の配車を繰り返しているのです。

また、積んだ荷物に破損があった場合や、乗務員が事故を起こしてしまった時の対応なんかも配車担当の重要な仕事の一つです。

新人配車マンがすること

配車の仕事を大まかに説明してきましたが、なんとなく理解出来てきたでしょうか?なんとなくわかってくれた所で、まずは運送会社にお勤めの新人配車マンがするべきことをお教えしましょう。

・先輩から仕事をもらう
・運送会社に電話をして仕事をしてもらう
・先輩から車を貸してもらう
・荷主に電話して仕事をもらう

私は新人配車マンには是非これをやってもらいたいと思ってます。会社によっては新人は片っ端から得意先に電話をするところから始めるように教育カリキュラムがなっているところもあると思いますが、私は反対派です。効率が悪いからです。

そういうカリキュラムの会社に入ってしまった方は、残念ですがそれをやってもらうしかないんですけど、教育体制が無い運送会社の場合は私が提唱した方法が一番効率がいいと思います。

逆の立場になってみて欲しいのですが、入りたての配車マンであるあなたに、知らない会社の知らない配車マンから電話かかってきて、「何か仕事ありませんか?」って聞かれても困りませんか?あんた誰?って思いませんか?

それよりも、「こういう仕事があるんですけどお車情報ありませんか?」って言われた方がやることが明確でわかりやすいじゃないですか。先輩が持っている仕事というのは、通常はいつもやっている仕事であることが多いはず。ということは、いつもどこにその仕事をお願いしているかがわかりますよね。それをその会社にお願いするんです。先輩じゃなく、あなたがお願いするんです。

すると相手の配車マンは、「あ、この仕事は新人の子に引き継いだのかな?」となって次回からはあたなにご指名が来るようになるんです。これが繋がりですよ。それをどんどん増やしていけばいいんです。そうやってから初めて、新しい案件に手を出していくんです。協力会社から、こいつは仕事をくれる配車マンと思われなければ、運送会社から電話なんてかかってきませんよ。

車についてもそうです。いつも仕事をくれる得意先に電話をして、「いつもの車両がまだ空いてるんですけど、あの仕事ありませんか?」と言うんです。この配車マンに電話をすれば車を貸してくれるな、ということを相手に印象付ける。そうすれば、仕事が回ってくるようになるんですよ。

無駄な電話は経費の無駄ですし、ストレスも高いです。逆に敬遠されることもあるので、無差別な電話攻撃はやらない方がいいと思いますねー。

物流会社の配車担当はもう少し簡単で、先輩がやってる配車を盗むのがいいと思います。この荷物はここと組み合わせるとか、この乗務員はこの地域が強いとか、結構決まってる配車をすることが多いです。

1日の配車表を先輩から貰って、どういう風に組み立てているのかを検証するのもいでしょう。盗むべきは、ルートからあぶれた荷物をどのように処理しているかです。いつもはこの人が走ってるルートに乗らない荷物を、こっちにつけるのか?あっちにつけるのか?それを盗めれば完璧ですね。

最近は配車システムで最適なルートをシステムで組んでる場合も多いですが、それでも多少の手直しは必要になってきます。自分で学び検証した結果は無駄にはなりませんよ。頑張って盗んでいきましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?最初なので本当に初歩の初歩、基本の基本だけを書きました。配車の仕事のイメージと、最初にやるべきことが理解出来ていただければ、この無駄に長い文章を読んだ意味があったと思います。思いたいです(笑)

ただ、ここに書いてあることは野球で言えば素振りレベルの話です。理論を理解した所で、実践しなければうまくなりません。素振りだけしてるバッターが実際の野球の球を打てるでしょうか?打てませんよね。実践で試して試して、初めて上達していくものです。仕事も同じです。

はっきり言って、私は配車マンとしては普通の部類なので偉そうなことは言えませんが、少なくとも実務で配車が出来るレベルには到達することができました。そんな凡人配車マンがどうやったら最短で仕事ができるようになるかな?と考えたのが新人配車マンがすることなのです。

是非試してみてくださいね。

お金が貯まったら飲みに誘います。