結局、受賞作品が間違いない!映画の賞について

「〇〇賞ノミネート作品!」「〇〇部門〇〇賞に輝いた!」
というキャッチコピーで興味を惹くチラシやcmをたくさん見るが
一つ一つの賞の価値がよくわからなくなってない?
正直アカデミー賞以外名前すら知らないし。何がどうすごいの?
という方に向けて
映画の賞についてまとめてみました。

私の好きなこの作品もこの作品も、〇〇賞受賞作品だ!と、
自分の好きな傾向に合った賞を見つけて、そこから新な作品を掘り掘りできるかも??



見てるだけで楽しいお祭り【アカデミー賞】

アメリカ映画の発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、
その労と成果を讃えるための、映画芸術科学アカデミーによる映画賞。
オスカーとしても知られている。
世界三代映画祭よりも古い歴史を持つ賞であるため、注目度が非常に高い。

【開催時期】
毎年1月にノミネート発表、
毎年2月末から3月初めにロサンゼルスのドルビー・シアターで授賞式が行われる。
日本ではWOWOWで生中継されるので、
毎年3月だけWOWOWに入会する、、、という人も多いのでは。

アメリカでの公開が基準なので、日本ではまだ公開されていない作品が、
先にアカデミー賞を受賞することもよくある。

【賞】
作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などをはじめ、
美術賞、撮影賞、視覚効果賞、衣装デザイン賞などなどの、
細かい裏方の賞が多いのが特徴。

第98回アカデミー賞(2025年度)からキャスティング賞が新設される。
さらにスタントマン賞の新設も提案されている。
スタントマンのドキュメンタリーもあるくらい、
文字通り映画に命をかけている彼らに賞が贈られるのは素晴らしい。

普段はエンドロールに名前が乗るだけの裏方の苦労が評価される。
どんなに地味な部門でも、賞に選ばれると監督も俳優もみんなが喜んで、
その人たちのスピーチは見応えがあるし心に来るものがある。

俳優らのぎょっとするようなドレスも見所。
もう見てるだけで楽しい最高のお祭り。

【アジア作品】
日本の作品としては、ジブリがよくノミネートされ受賞もしているが、
そもそもアジアの作品や俳優が賞を取ることの方が珍しい。

韓国の『パラサイト』が非英語作品の中で初めて作品賞受賞したり、
『エブエブ』でアジア人初の主演女優賞をとったことで、
アジア作品が認められ始めていることがわかる。
個人的には日本の作風はハリウッド系ではないのが持ち味なのだから、
アカデミー賞に拘らなくてもいいと思う。
けど日本の一般的には映画の賞=アカデミー賞だから、日本が自信をなくしちゃうんだろうな〜。

【アカデミー賞受賞作品一覧】


【ゴールデングローブ賞】

アメリカの映画とテレビドラマを称える賞。
審査員がジャーナリストなので、エンタメ性の高い作品が選ばれる傾向に。

【開催時期】
毎年1月にアメリカで発表される賞で、アカデミー賞の少し前に発表のため、アカデミー賞の前哨戦としても注目度が高い。

【ゴールデングローブ賞受賞作品一覧】


みんな一度は行きたがる【カンヌ国際映画祭】

1946年以来フランスで行われる国際映画祭。
フランス南部の都市カンヌで開かれている。

ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と併せ、世界三代映画祭の一つ。
審査員は著名な映画人や文化人によって構成されており、
毎年人選が変わるため、その年の傾向が変わる。
若き才能を発掘する賞もあるため、映画好きは要注目だ。

2本以上の作品がパルム・ドールに選ばれる年もあり、
日本の映画も数多く受賞している。

【開催時期】
毎年5月。
マーケットも開催されるため、数千人の映画関係者が集まり、
集中的に世界中から注目される。

【コンペティション部門】
パルムドール(最高賞)
グランプリ(最高賞に次ぐ賞)
監督賞
男優賞
女優賞
など

【ある視点部門】
ある視点作品賞
その他の賞もあるが、毎年贈られる賞は異なる(審査員賞、特別賞、監督賞、名脇役賞など)
短編部門
シネフォンダシオン部門(学生作品が対象の短編作品賞)
カメラ・ドール(新人監督賞)
など

【独立賞】
バルカン賞(技術賞)
パルム・ドッグ賞
などなど

【カンヌ国際映画祭 受賞作品一覧】


フランスのアカデミー賞【セザール賞】

フランスでアカデミー賞にあたる賞を導入しようということでできた賞。
審査員は映画業界の俳優や記者など。

【開催時期】
1月にノミネートが発表され、
2月に受賞作品の発表が行われる。

【賞】
最優秀作品賞
最優秀デビュー賞
最優秀監督賞
主演男優/女優賞
助演男優/女優賞
有望男優/女優賞
などなど

「有望」って珍しい。

【セザール賞受賞作品一覧】


【ベルリン国際映画祭】

1951年からドイツのベルリンで開催されている。
カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並び世界三大映画祭の一つ。

さすがはドイツ。他の映画祭と比べると社会派の作品が集まる傾向がある。
また、新人監督の発掘に力を注いでいる。
最高賞は作品賞に当たる金熊賞。

【開催時期】
毎年2月
2014年の10日間の期間中に販売した一般入場券がものすごく売れたので、
世界最大の映画祭と評された。

【賞】
金熊賞
金熊名誉賞
銀熊賞
主演俳優賞(性別区別なし)
助演俳優賞
脚本賞
など

日本の作品も数多く受賞している。

【ベルリン国際映画祭 受賞作品一覧】


【ベネツィア国際映画祭】

イタリアのヴェネツィアで開催され、
カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と合わせて三大映画祭のひとつ。
世界の映画祭で最も長い歴史をもつ。

【開催時期】
毎年8月末から9月初旬
審査員は監督が多く数名で審査するので、この賞を受賞した監督は嬉しい賞なのかも。

【賞】
金獅子賞
銀獅子賞(監督賞と審査員大賞)
男優賞/女優賞
など

【ヴェネツィア国際映画祭受賞作品一覧】


最後に

さまざまな映画の賞や映画祭についてまとめた。
自分の好きな作品と傾向のあった信頼できる!という賞を見つけると、
今後の見る作品の道標になるかもしれない。
もっとドキュメンタリーに特化していたり、
日本国内だけでもいっぱい映画祭というものは行われているので要チェックだ。

映画祭は一般人でも入れるものもあるので、
いつか行ってみたい。

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