見出し画像

ヘアカラーに使われるカラーの種類を徹底解説!

ヘアカラーの種類について、特徴と合わせて解説しています。それぞれの特徴をおさえることで、髪の傷みをおさえたカラーリングをしましょう。

今や老若男女がヘアカラーを楽しむ時代。それほど身近な存在なのに、いざ美容院・サロンではメニュー選びにとまどうことはありませんか?

自分に合ったカラーを楽しむために、今さら聞けないその種類や手法をご紹介いたします。

ヘアカラーの種類と特徴

ヘアカラーはヘアマニキュア、ブリーチ、ヘアマスカラなどと、さまざまな種類があります。染まればOKというわけではなく、それぞれに染毛の仕組みや特徴は異なるのです。

それではさっそく見ていきましょう。

代表的なアルカリカラーと酸性カラー

アルカリカラー

アルカリカラーとは、アルカリ成分が含まれたカラー剤のこと。多くの美容院・サロンで、おしゃれ染めや白髪染めをする際に取り入れられている一般的なヘアカラー剤です。

毛髪表面にあるキューティクルの内側には、髪を黒く見せているメラニン色素があります。このメラニン色素に、調合したカラー剤を浸透させて脱色・染色を行います。要するに髪の色を一旦脱色して、そこに似合う色や好みの色を入れていくイメージです。

【1剤と2剤の2段階で脱色・染色する】
アルカリカラーの染色では、1剤と2剤という2種類のカラーリング剤を使用します。

まず、1剤に含まれるアルカリが毛髪のキューティクルを強制的に開かせ、内部に染料が行き渡る環境をつくります。次に、過酸化水素が配合された2剤と調合することで、脱色や染色作用が生まれます。

【アルカリカラーのメリット・デメリット】
アクリルカラーの利点は、発色の良さとなりたい髪色に近い仕上がり、そして細やかなニュアンスが表現もしやすいこと。また、他のヘアカラーと比べて毎日のシャンプーでも色落ちしにくいことがあげられます。

ところが、キューティクルを強制的に開かせて、髪のしなやかさや強さの成分であるコルテックスに影響を与えるため、ダメージを受けやすいのが欠点。頭皮にも少なからず影響を与えるので体質によってはアレルギーを起こすリスクがあり、注意が必要です。かぶれやすい方などには48時間前に適パッチテストを行います。

酸性カラー(ヘアマニキュア)

酸性染毛料を用いる酸性カラー(ヘアマニキュア)は、アクリルカラーに次いでポピュラーな手法です。

【酸性カラーは髪表面をコーティングするから優しめ】
酸性染毛料にはマイナスのイオンを持つ酸性染料が配合され、毛髪のケラチンタンパクのプラス部分とイオン結合し毛髪を着色します。

分子が大きいため毛髪内部には浸透しません。毛の表皮や毛皮質の浅い部分に染着させ、毛髪の表面をコーティングする仕組み。頭皮にも触れないように染めていくため、アルカリカラーに比べると低刺激です。

【酸性カラーのメリット・デメリット】
アルカリカラーと違い、カラー剤を頭皮に付けないように色を入れていくため、髪や頭皮に与える刺激が少ないのがメリットです。酸性カラーは髪や頭皮へのダメージが気になる方に向いています。

また、表面がコーティングされるので髪の色艶がグッと良くなるのはうれしい限り。ただ、仕上がりの色がイメージしにくいので、プロのスタイリストと事前カウンセリングしたうえで染めましょう。

デメリットは、タンパク質と反応するため、頭皮や皮膚にカラー剤がついてしまうと肌に色がつくこと。また、髪の根元に薬剤を塗布せずに染めていくため、根元1~2mmは染められません。

表面をコーティングするメカニズムのため色落ちしやすく、仕上がりもほんのり色が変わったというイメージ。アルカリカラーに比べるとカラーバリエーションが少なく、思い通りの色になりにくいのもデメリットです。

その他のヘアカラーの特徴

ヘアマスカラ

ヘアマスカラは、髪の一部分を染めるカラーリング剤の1つ。先端はマスカラ型やコーム型、チップ型などさまざまですが、マスカラ型が最もポピュラーなのためヘアマスカラと呼ばれています。自分がいちばん使いやすいタイプを選ぶといいでしょう。

白髪が気になる箇所をさっとコーティングして隠したり、装いに応じてメッシュカラーをプラスしたりと、一時的に髪色チェンジができます。お風呂で落とせるものもあれば、徐々に色が染まっていく白髪染めなどもあります。

ヘナカラー

ヘナカラーは指甲花(シコウカ)という木の葉を乾燥させ、粉末にしたカラーリング剤です。ケミカル染料に抵抗がある方におすすめです。

おしゃれ染めより白髪染めに適したカラーリング剤です。アルカリカラーによる白髪染めと比べて、気になる生え際の白髪が目立ちにくく自然に仕上がり、髪にハリやコシを与えてくれます。

植物性の天然色素なので、頻繁にカラーリングしても髪や頭皮に与えるダメージが少ないのが最大のメリット。さらに毛髪へのトリートメント作用や頭皮の油分や汚れを落としてくれるため、ヘアケアとスカルプケアも可能です。

デメリットは髪のトーンアップには向かないという点に加え、植物性の着色染料なので植物アレルギーの方や草花にかぶれやすい方などは使えない場合がある点。気になる場合は、適宜パッチテストを行います。

毛染めシャンプー&トリートメント

髪が染まるシャンプーあるいはトリートメントのことです。普段のバスやシャワータイムなどで気軽に髪色のケアができます。事前の用意などは不要です。

シャンプータイプは白髪自体の色を楽しみつつ、明るいトーンに変化させたい人におすすめ。トリートメントタイプは染毛力が強いので、ダークな色合いに仕上がります。

メリットは価格が安い、頭皮まで染まる心配がない、手で塗れるのでムラになりにくい点。使い始めは毎日、染まりだしてからは数日に1度の頻度で使うことで、色が長持ちします。

デメリットは、徐々に色が変わっていくため、今すぐきれいに染めたい方には向いていないこと。また、自宅での染色になるので、手間に感じる方もいます。

ブリーチ

ブリーチは、毛髪の色素を抜く手法です。脱色後に色も加えるアクリルカラーと違いブリーチは脱色のみ。ですが、脱色後に色を入れるダブルカラーという2段階のカラーリング、2度のブリーチ後に色入れするトリプルカラーという手法もあります。メリットはブリーチ後の発色の良さ。外国人風カラーリングも実現できます。

最大のデメリットはブリーチ後に染めたヘアカラーが色落ちしやすいことと、髪や頭皮にかかる負担が大きく傷みやすいこと。ブリーチを繰り返すことで、髪のパサパサ化が一気に加速します。専用シャンプーやトリートメントなどで、こまめなケアが必要です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?