不法投棄

人里離れた山奥の林道脇。
時々、大量のゴミが不法投棄されているのを見かける。
テレビ、冷蔵庫、パソコン、エアコン、バッテリー。。
全部、処理が厄介なものばかりだ。
処分にはお金がかかる。
だから、こっそり捨てに来る。
自分から見えないところに捨ててしまえば、後は知らん。関係ない。

最低の考え方だ。

一度そこに不法投棄されると、次から次から、他の奴らも捨てに来る。
これはもっと最低だ。
卑怯にもほどがある。
「けしからん奴らだ!」と誰しも思うだろう。
どういう神経をしているのかと。

原発からは元々トリチウムを出している。
通常運転中でも出している。
毎年、何兆ベクレル出している。
外国も出している。
だから、さらに出していいんだ。

論理は不法投棄の犯罪者と全く同じ。
いや、実は山奥の不法投棄より、もっともっともーーっとタチが悪い。
山奥の粗大ゴミなら、後で回収することも不可能ではない。
最初から正しい方法で処分するより何倍もお金がかかるだろうが、(そしてそれはもちろんみんなの税金から充てられるのだが)出来ないことはない。
でもトリチウムは一度海に拡散させたが最後、絶対回収できない。
たとえ何兆円積もうとも。
技術的に不可能だから。

それを、
「実は今までも捨てていたから。」
「お隣もやってるから。」
って。
そんな言い訳を並べ立てて、
国家がやってもいいのか?
違うだろう。

「今までこっそり捨て続けていました。ごめんなさい。もう2度としません。」
こう言うのが、普通じゃないか?

既に世界最悪の事故を起こしておいて、さらに罪の上塗りをするのか?

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