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花束の行方

病室に花を飾る人
愛を届けてはにかんでいる
私はその顔を思い出せない

触れる様が優しく柔らかく愛しんでいた
呼吸が煩くなるくらい鼓動がする
あなたは私を知っている
それだけは分かる

誰もいない白い部屋で身を寄せ合う
あなたはただ私を呼び腕で包み
優しく微笑んでいた

ただ沈黙が横たわる中で
秘密も横たわる

あの花束は
歌声になって

今も届き続けている

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