偏質的俳句鑑賞-第三百五十七回 春風や寝癖ゆたかに私の子-小林鮎美『俳句 2024年5月号』

「寝癖」がついているのも「私の子」というくくりの中ではかわいらしいポイントでしかない。
俳句ではよく「吾子」という言葉が使われる。しかし、「私の子」という着地はあえて選ばれたのだろう。
この句の場合は「吾子」という言葉のイメージを使っては成り立たないと思う。
言葉の与える印象の表現の違いというものを意識して、それが成功している。
次回も良ければ読んでください。


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