偏質的俳句鑑賞-第百八十七回 引つ被る蒲団の中のむかしかな-市堀玉宗『現代俳句一〇〇人二〇句』

最近布団から出るのが億劫になり始めた。
この作者は布団という安全なシェルターとしての場所に昔の面影を見つけた。
親に怒られながらも二度寝するために「引つ被る蒲団」のあたたかさ、その怒っている親の声すらも懐かしいものなのだろう。
俗的なものからそういう詩的な思い出を見つけることがやはり俳句の上手さに直結するのだろう。
次回も良ければ読んでください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?