偏質的俳句鑑賞-第三百五十回 春眠の底に刃物を逆立てる-桂信子『新緑』

春眠とは物質ではない。どちらかといえば場所のようなものだ
その底辺に「刃物を逆立てる」。
突き刺すのかもしれない。
まるで大きな生物の背中に刺すように。
春眠は深いからこそ、気持ちが良いからこそ、恐ろしい。
恐ろしい春眠から逃れるために夢の中で「刃物を逆立てる」のだ。
次回も良ければ読んでください。

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