偏質的俳句鑑賞-第百四十一回 暮れてゆく秋の飴色セロテープ-梅沢富美男『一人十色』

昔貼ったセロテープが茶色になることがある。
あれは劣化なのだろうか。それにしても何かノスタルジーというかそういうものを感じさせるアイテムだ。特に絵本とか子供の時のものを補強するものだとなお良い。
その色はべっこう飴みたいだったり蜂蜜の飴みたいな濃厚な茶色をしている。
それが「暮れてゆく秋」という季語のイメージとしっかりと組み合わさる。そうして読者は句の世界に引き込まれる。
それだけです。次回も良ければ読んでください。

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