偏質的俳句鑑賞-第百八十三回 ふるさとは今も大字(おおあざ)稲の花-高橋八男「第四十八回全国俳句大会」

大字とか小字とかを聞くとその土地の雰囲気が分かるような気がする。
基本的にその土地の人にしか伝わらないようなレベルでしか使われない地名こそ、人間らしくていい。面白いし、興味深い。
ふるさとという場所は昔のままであってほしいと願うものだろう。
だから、その土地の人にしか通じないような危うさを持った「大字」というアイデンティティが残っていることに作者は歓喜する。
それこそが、稲の花が咲く中の「ふるさと」なのだろう。
次回も良ければ読んでください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?