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句集を読む:『津波てんでんこ』
『津波てんでんこ』 鈴木正治(すずきまさじ) 2014現代俳句協会
著者は大正14年福島市生まれ、本書は著者の第3句集、全280句。
[章立て]
平成17年以降 -蜘蛛飛ぶ日
平成23年3月以降 -タビラコの花
前半の章は大半が亡くなられた奥様のことを想う句、後半の章は震災句。全体を通じて「蜘蛛が飛ぶ」句がかなりあるが、どんな意味合いなのだろう…。
[好きな句5句]
再会のごとき太陽木の根明く
セシウムの除染大暑の表土剝ぐ
人住めぬ被災地熟柿落ちつづく
モニタリング鮟鱇微塵に刻まるる
復興の一番地杭黄砂降る
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