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空想日記 #1

今朝は5時半に目覚まし時計が鳴った。いつものアラームの音であったが、なぜか今日は少し違う聞こえ方をしていた。

窓の外を見ると、穏やかな朝の風景が広がっていた。そこには、少し大ぶりの風船が空に浮かび、何かを運んでいるようにも思えた。

朝食を手早く済ませ、公園に向かった。

公園に着いた私は、周囲を注意深く見回した。枝が絡み合い、繊細な巣が隠れる場所を見つけるのは容易ではなかった。風が優しく吹き、時折聞こえる鳥のさえずりが探索を助けてくれた。

使命感が私を導き、樹木の間を行き来した。枝に触れる手は震えず、ただただ前に進むことに身を委ねていた。神秘的な光が広がる場所に近づく瞬間を心待ちにし、足取りは一層堅固になっていった。

そして、ついに一つの巨木の下で、不規則に絡まる枝に、光が満ちる場所が広がっていた。ここはまるで、愛と温もりが永遠に満ちているかのようだった。この瞬間のために、私は目覚めていたのだ。

その場所に立ち尽くす私の心は、新たな旅路への扉が開かれる予感で高鳴っていた。まさに、これが私の物語の幕開けであると確信したのだ。




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