返報性の原理から返報性の連鎖へ

 皆様、こんにちは。

 人々の間では、「返報性の原理」は欠かせませんね。(特に日本ではそうですよね)
 「返報性の原理」とは相手から何かしてもらったら、こちらも何か返さなければならないという人間の根本的な心の動きです。

 ・この間、奢ってもらったから、今回はこちらが奢らなければならない。
 ・年賀状が来たから、返さなければならない。
 ・秘密を教えてもらったから、こちらも秘密を打ち明けなければならない。
 ・試食させてもらったから、その商品を買わなければならない。

 …その他たくさんあります。ほぼ人間社会はこの法則で成り立っています。

 上の例では、 
 「~してもらったから~しなければならない。」
 というパターンに全て当てはまっていますね。
 「~してもらったから」の部分は、全て「他人が発端」となっています。
 しかし、
 「~しなければならない」の部分は、全て「自分の義務」となっています。営業職の人・セールスマンなどは、この義務を植え付けるプロです。この返報性の規範を良く理解して、あらゆる手段を使って私たちに「義務」(ここでは義務=返報とします)を植え付けてきます。WIN-WINなどという胡散臭い言葉を使って来たりします。
 この返報は1回で終わらず、同じ相手やグループと攻守を入れ替えて複数回続いたり、媒介する物や行動が変わったり、金額や度合などが大きくなったり、小さくなったりする事もあります。

まずは、
「発端」、「発端時の媒介物」、「返報」、「返報の媒介物」、「返報性の連鎖」
の5つをキーワードとして上げてみます。




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