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息子が3個半のミートボールを食べた

ここ最近、息子の偏食が進んで悩んでいる。

そんな深刻な悩みではなく、ちゃんと食べなくても元気であればそれでいいとは思っている。

それでも白ご飯しか食べない日々にご飯を作るこちらも疲れてくる。

頑張っていろいろ工夫しても手も着けてくれないのでがっくりしてしまう。

でも何かの拍子に違うものを味わおうとするかもしれない。

そんな息子の好奇心の芽を摘んではいけないのかもしれないと、無駄と分かってはいても息子の皿に肉や野菜を添える。

または体調の変化で突然食べるようになるかもしれないと期待する。


今日は午後から私の体調が芳しくなく、気力が無くダウンしていた。

それでも晩御飯の時間は残酷にもやってくる。

息子もお腹が空いているのか椅子に座らせるよう催促してきた。(珍しい)

なんとか気持ちを奮い立たせて、ご飯を炊き(これは必須)、いつもはハンバーグを焼くがミートボールにしてみた。(昨日もそうしたけど一切口を着けず)

息子の皿に小さめのミートボールを4個と白ご飯おにぎりを9個転がし息子に提供、私は自分のご飯の用意をした。(息子と同じくご飯とミートボールに余った卵をぶち込んで完了)

案の定、私が席に着く頃にはおにぎりは綺麗さっぱり消え去っていた。

物欲しそうに私の皿を見つめてご飯を指さした。

またですか。

少しお裾分けをして、私もご飯を食べ進めた。

私から横取ったご飯も食べ尽くした息子。それでもまだ物足りなそうにしていた。

ふと息子は自分の皿の脇に転がったミートボールを見つめそっと一つ手にした。

ゆっくりと口元に持っていき、私の顔をチラリと見た。

美味しいよ!とおすすめした。

息子は小さなお口をめいいっぱい開けて、半分ぐらいのところでかぶりついた。

すぐにうぇっとした表情で吐き出した。

やっぱりダメかと諦める間もなく、崩れたミートボールのカケラを再度口に運んだ。

食べた!と私はこころの中で叫んだ。

お口をモグモグしていた。

美味しいとは思わないが、まぁ食べれなくはないなといった表情でモグモグと食べ進め1個完食。

その勢いで2個目に行くか!と思いきや中断、しかし牛乳を飲んだりブドウを少し食べ気がつけば2個目も皿から消えていた。

すごく嬉しかった。

素直に作って良かったと思えた。

そして、4個中半分食べれたなら十分だと思ったが、なんだかんだで3個目も食べ、最後4個目は水に浸して遊んで半分まで齧り付いた。




もちろん今日食べたからといって明日も食べるとは限らないだろう。

それでも私は明日もご飯を作ることにする。

今日はただ、『息子が3個半のミートボールを食べた記念日』だ。



















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