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俳句「子どもながらに・・・」
子かまきり既に矜恃を持ちにけり
「蟷螂の斧」という故事成語は、「はかない抵抗・無謀な抵抗」という意味で用いられることが多いが、どんなにはかなくても、無謀でも抵抗しなければならないときというのはあると思う。歳を重ねてくると「長い物には巻かれよ」となりがちだが、たとえわずかでも蟷螂の斧の気概を持ちたい。
とは言え、子どもの頃、カマキリが前足を振り上げて立ち向かってくると、「生意気な!」と思ったものだ。大人になった今でも、こちらが害を加えようという気もないのに、前足を振り上げられると、「おい!」と思わず売られた喧嘩を買いたくなる。
ところが、これが子どものカマキリだと、「こんなに小さいのに……」と感心してしまう。
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