「接続さ(せら)れてる」時代

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今は誰もが「接続さ(せら)れてる」時代。
手軽に他人の情報にアクセスできる分、常に自己と他者の比較をせざるを得ない状況とも言えるし、自分が注目してる人物に見られている(はず・かもしれない)という期待に煽られて、「あるべき・そのはず」の自分の分身・『魔物』をSNSに産み落とす。
もちろん相手もまた見せたい・見られたい像を他人に見せてるに過ぎないから、SNSでの自己顕示合戦は分身同士の政治闘争みたいなもの。
しかし、他人の情報に手軽にアクセスできるということはその逆も然り。
一種の相互監視状態とも言えよう。
これは自分から情報発信してたくさんの人に認知してもらう代わりに課せられた呪い。
特にSNSがないと仕事や活動が成り立たない人や、日常と結びついてSNSから離れられない人は、現実とSNSでの二重監視を受ける羽目になる。(※SNS上で現実とは全く異なる別の個体として存在する人を除いて)
さらに、自分(分身)が常に他人から見られているというプレッシャーから、現実とSNSとの間にギャップが生じないように振舞わなければいけない。
現実生活をSNS上に投影してるのか、或いはSNS上での活動の真偽と根拠を現実に求めるのか。
心身共々破綻が来た時にはもはや他人を気にして本能で動くだけの主体なき肉の塊。
自分で自分がわからないことにすら気がつかない、哲学的ゾンビって案外すぐ近くにいたりするのかもしれない。

※あくまでSNSに関するごく一部のユーザーについての個人的な見解であり、全員がそうであるとは限らない。

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