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XRチームが解散することになりました!

こんにちは!はいえろです。
 タイトルにあるとおり、わたしの所属しているメルカリXRチームは解散することになりました。
チームが解散するとはいっても、XR事業は「撤退」ではなく「縮小」だそうです。
XRチームは解散しますが、「縮小」なので「今後完全にXRをやらないということではない」ということですね。
ということで、今回のnoteは完全に個人的な話ですので、いつものようなXR関連の情報noteをお求めの方はお気をつけください!

わたしのこと

改めまして、はいえろと申します!
普段は会社でXRの研究をしつつ、趣味でVR関連のイベントの開催や、Twitterで「#はいえろノート」というハッシュタグでXR関連の情報を発信しています。

 わたしは服飾の専門学校を卒業後、約10ヶ月mercari R4D-XRチームでアルバイトをし、(少しMicrosoftさんとSHOWROOMさんも)今年の4月に新卒で同チームにjoinしました!
 プライベートでは、MarvelousDesignerを使用して制作した服のモデルを、VRChat内に制作したファッションモールで展示したり、公募したオリジナルモデルを使用してファッションショーを開催したりしていました。
 アルバイト時代はMercari Tech Conf 2018というエンジニア向けの技術カンファレンスのVR会場のモデリングをしたり、ファッション×VRの研究をしたりしていました。
入社後の活動については、オープンにしにくいものもあるため、個人的に聞いてください!

 今回の件に至った具体的な経緯や理由などは伏せますが、いろいろと難しい状況があったみたいです!
(noteや退職エントリなどを書いて公開することは構わないそうです。
この文章も確認してもらいました!)

完全にわたし個人の考えにはなりますが、

・XRは(業界的に見ても)あまりお金になっていないこと
・「後発」であることで成功しているメルカリが、最先端の技術にお金を投資するのは考えにくい(フリマアプリとしても、スマホ決済サービスとしても後発)こと
・XR技術が確立されてビジネスとして機能しだしてから取り入れるほうがあっていること

から、この判断には納得だし、間違ってもいないと思います。

これからのこと

 わたしに選択肢として提示されたものは
・社内異動
・転職
の2つです。
 エンジニアとしてもPMとしてもデザイナーとしても中途半端になってしまったので不安が多いですが、社内でのフォローは丁寧でとてもありがたかったです。
新卒の同期の子も、閉鎖的で他チームの情報が入りにくかったXRチームにいた私に、積極的に情報をくれました!
 今後としては、XR業務をやめて社内異動をしますが、後々のことも考えて転職活動も視野にいれていこうと思っています。
 余談ですが、過去にVRChat内で「xR転職相談会」を開催していた私が、転職活動を行うことになるのも面白いですね・・・! 
(私に興味を持ってくださった企業さん、ご連絡お待ちしてます!!!)

 ちなみに、異動先は「Advanced Techチーム」といって、社外の技術を社内へ持ち込み、プロダクトにどう取り組んでいくかを考えていく、少数のチームになります。
会議が英語、資料も英語という、TOEIC300点代のわたしにはとても厳しい環境ですが、英語の勉強だと考えて頑張ります!
(この前友達に、少し見栄を張って400点代だと嘘をつきました。)
(英語の勉強方法についても、ご連絡お待ちしています!!!!)

 また、副業として(メルカリは副業を推奨しています)XR関係の会社から声をかけて頂いているので、メインのお仕事ではなくなりますが、XRに関わっていこうと思っています。
この話はまた後々公表できるかと思います!

他にも水面下で色々と動き出しているので、今後のはいえろの活動を応援してくれるとすごく嬉しいです。
わくわくしようね、絶対がんばるからね!

個人的な話

 XRはまだまだ発展途上で、お金になっていない企業が多いと感じます。
ビジネスでやる以上は、やはり熱意と努力だけではどうしようもありません。
ちゃんと市場を見て、ユーザーをみて、ビジネスの舵をきっていく必要があると思います。
何より、XR技術はあくまで「手段」です。
「XR技術を取り入れること」が「目的」になってしまうと、良いサービスにはならないでしょう。
 メルカリのユーザーが求めているものは「新しい技術や驚き」だけではなく「快適さや安心」が大きいと思います。
メルペイも始まったばかりの今、会社が投資するのは、未知の未来の技術だけではなく、今ユーザーに届けられる価値のあるものです。
その判断ができるメルカリは、やはり素敵な会社だと思います。
 とはいえ、「良いテクノロジーを使って、これからは誰もできなかったことをできるようにしていきたい」という考えでテックカンパニーを目指すのだとしては、早い判断ではあると思いました。
(XR技術だけが新しい技術だと思っているわけではありませんが)

今回の件で、改めて自分の人生や今後のキャリアについて考えることになりました。
 わたしの始めてのXRは、18歳の時に兄が貸してくれた「ハコスコ」でした。
簡易的なスマホVRでしたが、わたしはそれで遠くのインドの遺跡を見ました。
それは、家族旅行でインドへ行った際に兄がスマホで撮影した360°写真で、こんなに簡単に、その時の記憶を見ることができるのだと感動したのを覚えています。

 その後数年たって、「仮想のアパレルブランド」の服を、Marvelous Designerで制作し、VR空間内に置いてお店を作りました。
その展示や、「VRでファッションモールを作りたい」というツイートから、VRChatで有名なお蕎麦屋さん、田奈部さんが声をかけてくれて、VRChat内にファッションモールをオープンしました。
まだアバターの販売が盛んではなく、あくまで「売っている体」としてのものでしたが、わたしの作ったブランドにお客さんが来てくれたことが本当に嬉しくて、涙がでました。
 普通に考えて、学生がアパレルブランドを持つのは、主に金銭面でとても大変です。
ショップを持たないとしても、展示会やポップアップストアを開催するだけでとてもお金がかかります。
それが、VR内であれば無料で開催することができたのです。
(もちろん機材費用はかかっていますが)
店内には大好きなユニコーンを置いたり、不思議の国のアリスにでてくるような大きなティーカップなど、リアルではできないような表現もできました。

VRを追いかけてから、世界中に友達ができました。
話でしか聞いたことのない戦争や、海の深く、宇宙のはて、どこへだって行けました。
ARグラスは子供の頃にみたドラえもんのひみつ道具のようだったし、HoloLensで現実にホログラムが混ざった世界を見た時、SFの世界を感じました。
XR技術に出会って、たくさんの夢を叶えました。
たくさんのものを得ることができました。
やっぱり、わたしはXRが好きです。

最後に

 解散はもちろん寂しいのですが、何より一番寂しく思うのが、「今のチームのメンバーがばらばらになること」でした。

 わたしは個人的な趣味でVRを始めたため、最初はずっと1人でした。
その後イベントやコミュニティに参加するようになって、少しずつ知り合いが増え、社会人になって初めて「チーム」という形で仲間ができました。
社会人としてのお作法から、パソコンのセットアップ、コマンドの叩き方、エンジニアとしてのスキル、わからないことだらけのわたしに、たくさんのことを教えてくれました。
視察のため海外へ出張したり、夕食を作ったり、みんなでVRコンテンツを試してみたり、サマーインターンの子達から刺激をもらったり、1年ちょっとの間にたくさんのことがありました。

 はじめのチームがこのチームで本当に良かったと思います。
これから、チームのメンバーはそれぞれ違う場所へ行くことになります。
どうか新しい場所でも、たくさん活躍していってほしいです。
そして、いつかまた一緒に未来を作っていくような仕事ができますように。



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