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激安コスメについて思ったこと ~安さの裏側~ 

こんにちは。今日はおよそ1か月ぶりにnoteを書いています。
この1か月は、非常に充実していました。やっと時間と気持ちの余裕が出来たので、一つ記事を書いてみます。

今日のトピックは、「激安コスメ」についてです。
ジャンルを化粧品に絞ってはいますが、この記事で私が言いたいことは、

物を主体として動いているこの世界を変えるには、
消費者側の意識改革が必要だと思う
 
これです。よろしければご覧ください。


本題に戻ります。
先日購入した、9色入りで500円のアイシャドウパレットを実際に使用してみて、思ったことを書きたいと思います。(「安すぎやろ…」って思われた方、いらっしゃいますか?私もです。)

結論から言うと、私はこのアイシャドウはもう使わないことに決めました。このブランドからも買わないことに決めました。

この結論に至った理由を説明していきたいと思います。

☆この記事では、取り上げた商品を貶めようという意図はございません。ただ単にイチ消費者として、感じたことを表現しているだけです。その点をご了承ください。

【購入品の基本情報】


・Kirei&CO.という化粧品ブランドの、9色入りアイシャドウパレット03番
(※ちなみにこのブランドの商品は、ベースメイク、ポイントメイク、スキンケア用品が全て500円です。衝撃的です。)
・生産国の表記は、MADE IN PRC
・パッケージに成分の表記無し(公式サイトには成分の掲載あり)
・近所のドラッグストア(サンドラッグ)にて購入
・発売元: 株式会社Nuzzle
・輸入製造販売元:株式会社MYM


【最初にこのコスメを見たときの感想】


最初にドラッグストアでこの商品を見かけた際、まず最初に「えー、見たことないブランドが入ってるな~。ドラッグストアで9色入りのアイシャドウパレットが売ってるの珍しいな、可愛い色やな」と思いました。

その次に、価格を見て、わが目を疑いました。

「うっそー、これ500円なん!?」

可愛いとは思いましたが、安すぎて品質や生産環境が良くないのではと不安だったので、その日はそのまま帰りました。
そしてブランドサイトを見てみました。
どうやらオール500円コスメブランドのようです。
SNS(TwitterとInstagramを参照)上では、「可愛い」「この値段はすごすぎる」「CLIOに色や配色が似ている」とのコメントが見つかりました。
※CLIOは、韓国の有名なコスメブランドで、アイシャドウが特に有名です。

【経営学部生としてこの商品を見たら】


一応私は経営学部の学生なので、(専門は人的資源管理やチーム作りなど、ヒトに関することですが)、講義で学んだことを思い出して考えてみました。

内容量に対して価格があまりに安すぎるため、私は最初、「マージンミックス」の手法を取って採算を取っているのかな?と思いました。
(マージンミックスとは、原価が高い商品と原価が低い商品を合わせて買ってもらうことで、損失が出ないようにする売り方のことです。例えば、お寿司チェーンでは、まぐろなどのネタを100円で提供するのは店側としては厳しいですが、スイーツや麺類で利益を得ることにより、総合するときちんと利益が出るという仕組みになっています。)

しかし先ほど述べたように、このコスメブランドはオール500円コスメブランドであるため、マージンミックスの手法は使えない気がしました。例えば、イチオシ商品がこのアイシャドウだとして、これだけを500円という価格設定にして、他のアイテムを高めの価格にし、補うということが、すべてのアイテムが500円である以上、出来ないからです。

また、化粧品の相場が分からない方からするとピンとこないかもしれませんが、クッションファンデーションが500円、というのは、衝撃価格です。
相場としては、安くてもだいたい1000円はします。内容量の差はあるかもしれませんが、それでも安いと思います。つまり、全アイテム、化粧品の相場からして安いのです。
☟このブランドの公式サイトリンクを貼っておきます。

【買う前の数日間で思ったこと】


・買う前に、販売元に電話して、「これだけ低価格なカラクリを教えてください」と聞こうか?
・ウイグル自治区で作られていたり、超低賃金でこき使われて作られているものだったら、その環境に加担することになるな…

【気になるのでとりあえず買って確かめてみた】


初めて店頭でこのブランドを見かけてから数日間、買うかどうか迷ったのですが、欲望と好奇心に負け、買ってしまいました。
色も可愛いし、口コミでの評判も悪くなかったので、前述した9色入りのアイシャドウパレットを購入してみました。
使ってみたら何かわかるかもと思ったからです。


【実際に使ってみて】


まず前提として、私が普段使用している化粧品(アイシャドウ)は、主に日本製のプチプラ(数百円~1500円)程度のものです。ブランドとしては、キャンメイクやブレンドベリーをよく使います。
韓国コスメはほとんど使ったことがありません。そのため主観的なレビューにはなりますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

・発色:日本製のコスメに比べて、良い。

・ラメの質:しっかりとキラキラするし、細かいラメに関しては密着感もある。大きいラメは、こするととびやすい。

・マットの質:妹のロムアンドのアイシャドウに似ている。それよりもほんの少しだけ品質を落とした感じの質感。軽い。

・におい:何とも言えない、薬品ぽい香り。嗅いでいて少し不安になる。(ちなみに、日本製のキャンメイク、ブレンドベリーのアイシャドウはともに無臭で不快感ゼロ。)

・メイク完成後の見栄え:パッと見だと、激安コスメだとは全然分からない。

総合して、におい以外の質はお値段以上だと感じました。ただ、これだけのクオリティを500円で提供できるなんて、どんな国で作られてるんだ?と不安になり、パッケージの裏を見ました。

そこにあったのは、
MADE IN PRC の表記でした。

【MADE IN PRCの罠】


みなさんは、MADE IN PRCの表記に出会ったことはありますか?
私は今回初めてこの表記に出会いました。

なので、「PRCってどこの国やねん!そんな国あったっけ?東南アジアのどこかかな?」とか思いながら、ググりました。

結論から言うと、これは、MADE IN CHINA、の、違う言い方だそうです。
「中国」を英語で正式に言うと、People's Republic of Chinaなので、頭文字を取るとPRCになる、というわけです。

なんてこった!!
この表記であれば、ぱっと見では「中国産」だと分かりませんよね。
だから、中国産を敬遠する消費者の目をごまかす効果もあるとのことです。 ☟こちらの記事です。

どうやら法律には引っかからないものの、規制をすり抜けるためのギリギリな行為(表記)であることが分かりました。

この表記をすること自体はその企業の自由ですが、あえてPRC表記を選んでいることで、発売元の企業に対して不信感を持ってしまいました。

また、「中国産」である点、「激安」である点、「においが不快」な点を考えると、やっぱり適切な製造及び労働環境で作られているとは思えませんでした。

安全面を考えると、ラメや粉が目に入ったとき、本当に安全なのか分からない。
製造に携わっている人のことを考えると、適切な賃金をもらえているのか怪しい。

そのような製品や企業ににお金を払うのは嫌だ。

自分の中では、以上のような結論が出ました。


消費者してはコスパがいいと嬉しいけれど、まず第一に優先すべきなのは自分の身体や目の安全だと思います。化粧品は特に、顔に使うものですからね。
また、価格の安さに惹かれて、製品の生産過程を想像せずに買うのも、良くないと思います。知らず知らずのうちに、ブラック企業にお金を落としているかもしれないからです。


【まとめ!】

まとめると、この1件を通して私が学んだことは、
①あまりに安いものには大抵ウラがある
②「これ安い!嬉しい!すごい!買おう!!」と盲目的にならず、生産過程を想像してみた方がいい

ということです。



【メッセージ】


これからの時代は、物を買うときに一人ひとりの消費者が、じっくり考えて買う必要があると思います。

これまでお買い物の時に気にしていた、価格・質にプラスして、
「どこでどうやって作られたのか」を気にしてみませんか?

ゴミ問題だって、途上国での労働環境の問題だって、一人ひとりがよく考えて買えば起こらない問題なんじゃないかなぁ。
そもそも欲しがる人がいなければ、企業は作らないんだから。服だって、物だって。
消費者の意識が変われば、社会も変わると私は思います。


今回は以上です。
ご覧いただき、ありがとうございました(^^♪
2022年3月24日


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