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エリトリアとエチオピアについて

こんにちは。

日曜日の午前に英語の勉強がてらに以下の記事を読んでいたのですが、最近のエリトリアとエチオピアの歴史をあまりにも知らなかったので少しだけ調べました。本当に触りで流れだけを掴んだ感じです。
Eritrea, Africa’s gulag state, is on the march
https://www-economist-com.ezproxy.is.ed.ac.uk/leaders/2021/05/22/eritrea-africas-gulag-state-is-on-the-march

本来は、なぜこの流れが起きたのかを歴史、民族の背景から理解しないといけないですが、今日は流れだけ。

最近では、エチオピア軍が市民虐殺したということで、問題になりましたよね。下記はテレ東ビズの動画。最近のテレ東ビズは、Youtubeの報道機関等してポジションを確立しつつありますよね。

エチオピアは、80以上の民族からなる多民族国家です。元々エリトリアとエチオピアは同じ国だったのですが、1960年台から30年間にもわたる独立運動の結果、1993年に北側のエリトリアがエチオピアから独立しました。

エチオピアはこれを認めましたが、下を見ればわかる通り、エリトリアは海に面しているので、重要拠点なんですね。

それで、エチオピアとしても、ここは譲れないとなるわけですよね。また、エリトリアの独自通貨発行や内陸国となったエチオピアによるエリトリア国内の港湾の使用料の交渉が難航したことなどで、両国の関係はふたたび険悪化したそうです。

それを発端に1998年から2年間の戦争を行います。

しかも、Wikipediaによると、この紛争、はロシアとウクライナの代理戦争としての側面もあった。ロシアがエチオピアを、ウクライナがエリトリアを支援したとのこと。どれだけ複雑なんだ。

国の独立を認める場合に、既存の交易権、通貨、軍事の取り扱いは毎回火種になるんですね。そしてその背景にには、常に大国の思惑があるということですね。

以下はWikipediaからの転載です。

2018年4月2日、新たに就任したエチオピア首相アビィ・アハメドが、エリトリアとの関係改善に向けた対話路線を表明。さらに6月18日、アビーが人民代表議会において、アルジェ和平合意、及び国境委員会裁定の受諾と履行を言及しました。7月9日、エリトリアの首都アスマラにおいて、アビーとエリトリア大統領イサイアス・アフェウェルキが首脳会談を行い、長年にわたる戦争状態を終結することで合意。戦争状態の終焉や経済・外交関係の再開、国境に係る決定の履行を内容とする共同宣言に署名、アビー首相はこの功績により2019年ノーベル平和賞を贈られることが決まったということです。
しかしながら、アビー首相は、2020年に、ティグレ州への攻撃命令を出しました。
2020年、エチオピア北部のティグレ州のティグレ人民解放戦線との間で軋轢が高まると、同年11月5日、アビィはティグレ人民解放戦線が政府軍の基地を攻撃したとして開戦を宣言した。
ティグレ人民解放戦線は隣国のエリトリアがエチオピア政府軍を支援していると主張しており、エリトリアの首都アスマラの空港も攻撃した。同年11月8日には、陸軍参謀長、外相、連邦警察長官、情報庁長官を交代させている[29]。 軍事衝突により、2020年11月22日までに民間人を含め数百人が死亡、4万人余りが避民化する中、アビィはティグレ人民解放戦線に降伏するよう最終通告を実施。 同年11月26日、通告期限が切れたとして州都メケレに対して最終攻勢を開始するよう軍に命令を行った[30]。28日にはメケレを制圧したとして軍事作戦の完了を宣言した。
2021年3月23日、アビィはこれまで否定してきたエリトリア軍がティグレ州に展開している事実を認めて翌4月にエチオピア政府はエリトリア軍の撤収を発表した

で、アビイ首相は、オモロ人で、今対立しているのはかつて政権の中枢を担ってきたティグレ人ということです。

ティグレ州は、現在のエチオピアの北側、エルトリアとの国境近くにあります。

かつてのエリート少数民族と現在の権力の対立もあるという事ですね。

さらにコロナで、2020年の8月に予定されていたエチオピアでの選挙が延期されたことで、ティグレ人開放戦線から、アビー政権の正当性はないという主張がされ緊張が高まったということですね。

要するに、現在のアビー民主政権は不安定で、隙を見せるとすぐに転覆するリスクがあるということですね。

いずれにせよ、ティグレ州は武力闘争の現場となり、約6万人の難民がスーダンに移住しています。

さらにここにエルトリア軍も参戦し、市民に性的暴力や虐殺をしているということです。

僕は思います、人間の醜さがこういう時に出てしまうと。

自分たちの民族は、優秀だから他の民族を殺してもいいという正当化が働いています。

日本も戦前こうしたことを行なったことは事実だと思います。

こうしたことを劇的に変える方法はありませんが、繰り返さないで止める方法はあのでしょうか。

イスラエル、パレスチナ、ミャンマー、ティグレ。戦後から70年後もいまだに、問題は解決せずに、多くの犠牲が出ていることを僕らはもっと知らなければいけないですね。

では。


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