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【FP1級実技試験】iDeCo+が出たならば

実技試験は主に、相続・事業承継(F)と不動産(E)分野から出題されますが、細かい論点を見ていくと幅広い分野から出題されています。
タックス(D)はもちろんなのですが、金融系の論点も出てきます。

例えば、2023年9月23日のPART1ではiDeCo+(A)が出題されました。
更に一回前の2023年6月10日はPART1では新NISA制度(C)についても問われています。

このことから分かるとおり、分野にこだわらずに横断的な知識習得が肝要です。
だからと言って、「全ての分野を改めて解きなおした方が良い」というつもりは全くありません。
先輩note(実技試験体験記)を読んでいただくとお分かりのとおり、試験時間の半分以上は以前に聞かれたことのある論点が繰り返し問われており、やみくもな問題演習は得策ではありません。
むしろ重要なことは、今の社会情勢にあったテーマに触れておくことかと思います。

ということで、今日は割と旬な金融系のテーマを1つ雑記的に触れておきたいと思います。
とはいえ、「真剣に暗記する必要もないけど、まぁ知っておいて損はないんじゃない?」というレベル感です。
勉強後に、軽い気持ちで読み進めていただければ幸甚です。

(※実は私が金融機関勤務で、金融系の考察くらいなら多少は良いこと書けるのでは?と思ったところもあります。)



①【復習】iDeCo+とは?

繰り返しになりますが、2023年9月23日のPART1はiDeCo+(A)が出題されました。
この回を受検された方の設例読んでるときの気持ちが想像できますね。
「あぁこれは分かんね…」と笑

試験対策の定番、概要と要件・メリットを実技試験的に抑えておきましょう。

【概要】
iDeCo+とは企業年金を実施していない中小企業の事業主が、従業員が加入する掛金に追加して掛金を拠出できる制度

【要件】
・従業員が300人以下であること
・企業年金(DC・DB・厚生年金基金)を実施していないこと
・労使合意をすること

【メリット】
・事業主が拠出した掛金は全額損金算入される
・従業員が拠出した掛金は全額所得控除される
・非課税で運用される
・受取時も所得控除がある

政府も「貯蓄から投資」に関する政策は強力に進めており、これを踏まえると引き続きiDeCo・NISA関連の制度は抑えておきたいところです。

②職場つみたてNISAとは?

職場つみたてNISAって知ってますか?
今流行りのNISA制度に関連して、抑えていただきたい制度です。

職場つみたてNISAは、会社の福利厚生に向けて事業主が契約したNISA取扱業者が選定する金融商品を給与天引きや口座振替で投資する制度です。

これだけNISAが流行ってても、それでも投資を始めない方も一定数いらっしゃいます。会社も巻き込むことで更なる普及を狙った制度と言えます。

実技試験的にメリットは以下のとおりです。

【メリット】
・給与天引きで積立ができる
・自由に引き出しが可能となる
・企業は奨励金の支給が可能

おもしろいのは、給与天引きでNISAができるというところと、奨励金の支給が可能であるというところでしょうか。
とりわけ、奨励金の支給に関しては、FP試験でも重要論点の「賃上げ促進税制」の対象となります。一定割合を法人税から控除できる、アレです。

どうです?狙われてもおかしくないですよね。

最後に、日本証券業協会が作成しているリーフレットのリンクを貼っておきます。
https://www.jsda.or.jp/shijyo/seido/tax/files/leaf.pdf

③職場つみたてNISAまとめ

試験対策しやすいようにまとめておきます。

【取り上げた経緯】
最近はA・C分野、とりわけ金融系から問われており、社会情勢を踏まえや金融系制度は押さえておいて損はない。

【制度概要】
職場つみたてNISAは、会社の福利厚生に向けて事業主が契約したNISA取扱業者が選定する金融商品を給与天引きや口座振替で投資する制度

【メリット】
・給与天引きで積立ができる
・自由に引き出しが可能となる
・企業は奨励金の支給が可能 ※賃上げ促進税制対象

お読みいただきありがとうございました!
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